2009年04月13日

【15】ケレン

7日(火)。

2階部分を塗装するための養生の残りと
大屋根の雪止め金物,鼻隠板,軒裏のケレン・目荒らしを
相方に任せて,私は朝から別の現場へ行きました。
 ↓
S邸全景

このお宅は2003年に当店で塗り替え工事を施工させていただき
翌年(?)屋根を延長してソーラーパネル付きの庇を増設,
それを支えるヒノキの柱が5本あります。
 
増設工事の際には建築業者さんのほうで木部用保護塗料
「キシラデコールやすらぎ」という無色に近い塗料が塗られました。
2006年2月に私が呼ばれて同じものを2回塗り重ねましたが
それから3年,こんな状態です。
 ↓
2番の柱の南面

太陽光・雨が当たる部分とそうでない天井面に近い部分とで
すっかり色が違ってしまいました。
 
あまり日は当たらないけど雨が当たる西向きの部分にはカビの類が。
 ↓
1番の柱の西面

これをキレイにして欲しいというのが今回のご依頼です。

表面を電動工具で研磨
→ それでも取り切れないカビ・日焼けを漂白
→ (翌日)自然の赤味が失われた場合は復元
→ (翌日)カビ止めの薬剤を塗付
→ (翌日)キシラデコール1回目塗付
→ (翌日)キシラデコール2回目塗付

と,柱5本で6〜7日かける覚悟で見積書提出して着工となりました。

で,とりあえず,試しにちょっと削ってみると
 ↓
柱の研磨部分アップ

おおっ!これだけで落ちるじゃん。

一見問題なさそうに見える上の方も削ってみるとこの通り。
 ↓
天井に近い部分の柱

全面を研磨することにして,午後4時までひたすら削り続けました。
 ↓
柱の研磨作業中

 
電動工具に接続した掃除機の中には
どんぶり2杯分ほどの「きな粉」状の粉が。
 ↓
掃除機の中

最後に薬剤を塗付して1日目は終了。
 ↓
防カビ薬品塗付

あとはキシラデコールを1日1回,2回塗りすれば完了です。
 
--------------------------------------------------------
 
このブログを斜めに読んでいるネジ系の同業者の中には
キシラデコールの中には防カビの薬品も入ってるから
薬剤塗付の必要は無いだろ,とツッコミたい人がいるでしょう。

んなことはわかってます。
この仕様はキシラデコールのメーカーの人と
薬品メーカーの人,両方にご意見を伺ってから決めました。
薬剤塗付が有効か否か,5年後にわかります。

多少有効であるにしても,日焼けは防げませんから
白木をキレイなまま保つためには
2〜3年周期でのメンテナンスが必須です。

向こう30年間のコストを考えたら,たぶん
溶融亜鉛メッキの鉄柱またはステンレスの柱にした方が
はるかに安上がりだと思います。

でもそのようなドライなだけの判断は,
未来のロボットが人類の絶滅を謀るのと似ている
と思いますが,いかがでしょう?(笑)


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2009年04月07日

【14】試し塗り,養生

6日(月)。

土曜日に一部下塗した1階サイディングに試し塗りをする前に
やっておくことがあります。
チューブ入りの高粘度下塗材と減ったハケを用意。
 ↓
「スーパーホルダーG/関西ペイント」

サイディングの上下の境目の隙間を埋めます。
 ↓
サイディング上下の継目の隙間埋め
 
------------------------------------------------
 
と,ここで,脱線します。
現在 曽根塗装店HPのトップページに置いてある
サイディング塗装のビデオをアップして数ヶ月後
他県の同業者の知り合いから電話がかかってきました。

「サイディングのビデオ見ましたよ。
でもさ,アレまずいよ,隙間埋めてたでしょ。
あそこから通気してるよ,サイディング」
とのことです。

なんだそりゃ?と思いながら,
その時私がした話を以下写真入りでご説明させていただきます。

これはサイディングボードの実物です。
サイディングの上端にはパッキンが付いてます。
輪ゴムよりちょっと太いくらいの。
 ↓
サイディングのパッキン

サイディングは下から上へと張っていき,
上下の継目は突き付けではなくて8ミリ程度重なっています。
きっちり張ると隙間はあきませんが,アバウトに張ると隙間があきます。
この隙間が結構目立つことがあって,埋めたくなるわけです,私の場合。
 ↓
サイディング上下の重なり

パッキンが付いてることからして,サイディングの製造者には
ここで通気させようとする意図は無い,ことがすでに自明であります。
試しにテーブルの上に重ねて置くと,こうなります。
 ↓
サイディング上下の継目断面アップ

上のサイディングを釘で留めると,
パッキンが微妙に潰れて密閉状態になるわけです。

従って,いかにも尤もらしく,
「この隙間は通気のための隙間であるから
埋めないように注意して塗装しなければならない」
などというのは,単なるデマ,珍説,迷信です。
 
------------------------------------------------
 
話を現場に戻します。

上塗を2色,試し塗りしました。
 ↓
サイディング試し塗り2色

右側の色は外壁塗装事例集19番のお宅の色で,
ロッキーさんが実際に見学に行って気に入った第一候補色です。

左側の色は,実は,直前の八王子の現場の外壁色です。
このあともう一工程細工するベース色にちょうど良いのではないか
と思って塗りました。

しばし乾かして,3時過ぎ,左側の半分にもう1工程加えました。
(上よりも下がやや濃いめです)
 ↓
4種類の外壁塗装見本

上が無泡タイプの長毛(18mm),大豊刷毛ブラシ工業の「黒虎」で
ベタ塗りに使用したものです。
下の青いローラーは「試し塗り用に」と三重県の塗装店
滝川さんからいただいた短毛(5mm),どちらも芯の太さは同じです。
 ↓
長毛無泡ローラー「黒虎」と短毛ローラー

もう1工程というのは,短毛ローラーで凸部だけ薄い色を塗ったわけです。
 ↓
ベタ塗りとグラデーション塗り

ロッキーさんと奥様に見ていただいた結果,
第一候補色ではなく,「グラデ塗り」でもなく,
八王子の現場の外壁色に決定しました。

帰ってから,滝川さんのページを今一度見てみると
「グラデ塗り」の2色目が薄すぎたみたいです (^o^;)
よく見ないとわからないくらいの方がよかったのかも。
 
(う〜ん,オチが...)
 
------------------------------------------------
 
ま,それはそれで,その他の作業の方は,養生の続きです。

ベランダ面の養生が終了。
 ↓
ベランダ養生完了

それから縦樋を目荒らししながら養生。
 ↓
雨樋の目荒らし

上の写真で相方が左手に持ってるのは“ラーメン状”のサンドペーパーで,
これでこすると,このようになります。
 ↓
目荒らし後の雨樋アップ

よく,「雨樋って塗っても剥げますよね?」と聞かれますが,
目荒らしをちゃんとやれば,そんなことはないです。
 
実際,当店から車で5分くらいのところに,
10年ほど前に私がSOP(ペンキ)で塗った排水パイプがあり,
もうすっかり色は褪せてますけど,ぜんぜん剥がれてません。

雨樋は今回塗装することになってますが,
外壁や軒裏の塗料がくっつくとキレイに仕上がらなくなるため
養生しておきます。
 ↓
縦樋の養生

ちなみに,雨樋の養生の仕方は店によっていろいろです。
曽根塗装店では,テープ付きポリフィルム「マスカー」の
30センチ巾を使用,“雨樋にテープが付かないように養生”します。
(剥がした後,ガムテープの糊が残るのがイヤなので)
仮止めしておいてから,テープを浮かせてその下にビニールを入れ込む。
初めて応援に来た職人はやりずらいと言いますけど,慣れれば簡単,
剥がすときも「螺旋状に巻く養生」を外すよりはるかにラクです。
 
------------------------------------------------
 
「すぐには剥げないよ」と目荒らししないペンキ屋や,
「塗っちゃうんだからいいじゃん」と養生しないペンキ屋もいます。
それでも,ぱっと見た目には同じように仕上がってしまう。
 
「神は細部に宿る」と思うと,たいへん悩ましい問題です。
 
------------------------------------------------
 
拍手コメント最多賞の『ペンキ男』「G****」さん(誰?)へ。

> 試し塗りが、何例かアップ、
> 施主様のダメ出しの後、色決定の流れのような気がする

ハズレでした(笑)

> 写真では屋根の上にも足場が角材を挟んで乗っていますが、
> 塗装の際は1本づつジャッキベースを短くして
> 持ち上がった状態で塗るのでしょうか?
> 何だか短くするとグラグラしそうで気になりました。

普段は,下屋根の上のジャッキベースは交互に持ち上げておいて
(持ち上げておくための両端フック付きのゴムベルトを使用)
上げて塗って乾かして下ろしてを3〜4回繰り返します。
もちろん,ジャッキ上げてるときには上に乗りません。

しかし,今回,3面の下屋根の上に合計12本くらいの支柱が立ってて
下屋根塗るには,支柱だけじゃなく足場板もすごく邪魔。
このまま塗装すると非常に効率が悪いので2階外壁から上を先行し,
終わり次第,上半分の足場を先に撤去してもらう予定です。
 
------------------------------------------------
 
下屋根の養生がもう少しで終わると,2階部分の養生は完了します。
 ↓
下屋根の養生
 
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明日は,めでたく(意外にも)勤続丸一年を迎えた相方に続きを任せて
私は別の現場に行くことになってます。
ロッキーさん すいません m(_ _)m


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2009年04月06日

【13】一部下塗,養生

4日(土),相方は休み。

1階サイディングのアップです。
 ↓
1階サイディングの柄

タイル風ではありますが,割石風の凹凸があって,色も石っぽい色です。
これを今回,オレンジ系の明るめの色で塗装することになっています。

このサイディングにその色が合うのか?ということの確認,
加えて,三重県の塗装店「滝川塗装」の滝川さんから教えていただいた
『グラデーションで高級感を』の方法を試してみるべく
玄関の脇の壁で試験塗りすることにしました。

きっちり2色で塗り分けるタイル調サイディングの2色塗りとは違って
最後の1色はとてもカンタンなんだそうです。

ただ,色決めがかなり難しいということなので,
月曜日にロッキーさんに見ていただこうと思っています。

そのため,玄関周辺の養生を終えて,下塗塗料の段取り。
「主剤」と「硬化剤」を「15:1」で混合して塗付する2液形塗料です。
 ↓
「リフノン/スズカファイン」
 
サイディングの下塗

この1面を塗り終えた後,2階の養生の続きを行いました。
ところが,7時頃からのような予報があった雨が早まって
4時過ぎに降りだし,やむなく,撤収。


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店主
曽根匡史 1961年 A型

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外壁塗装【曽根塗装店】神奈川県横浜市

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