2013年09月08日
FRP防水の塗り替え
今回は,表題の「FRP防水の塗り替え」のビデオクリップの紹介と
補足記事です。
このビデオは見積もりにお伺いしたお宅のために,
約4年前に撮影したネタ元を編集して作成しました。
「FRP」というのは「繊維強化プラスチック」の略で
私の曖昧な記憶では 15年くらい前から?
住宅のベランダの床に使われるようになりました。
新設時の基本的な工程としては,
「コンパネ」とよばれる厚めの合板,あるいは
さらにその上に敷かれた「ケイカル板」(珪酸カルシウムボード)
で作られた下地の上に,「プライマー」(下塗塗料)を塗付,
それから,毛髪よりも太目なガラスの繊維を積層した「ガラスマット」
↓


を敷きながら液状のポリエステル樹脂をローラーで塗り固める
(=含浸する)作業を1回または2回,
その後にポリエステル樹脂のみの「中塗」,
最後に通称「ゲルコート」とよばれる上塗(着色層)を塗付して
出来上がります。
基本的に「防水工事業者」の仕事であり,
「塗装業者」である当店では行っていない作業ですので
作業工程順の詳細な写真や動画などは無いので載せられませんが,
メーカーのページでの断面図としては,こんな感じです。
↓
http://www.aica.co.jp/
products/fill-f/frp-veranda/01prevention.html
http://www2.nttoryo.co.jp/
product/swabbing/pdf/frp_cata_01-02.pdf
「ガラスマット」には厚さで種類がある,とか,
樹脂をガラスマットにしっかりと「含浸」させるために
金属製のローラーで行う「脱泡」の作業
↓

が非常に重要である,とかといった「蛇の道は蛇」的なことが
いろいろあるらしいのですが,それは専門外なので置いといて,
今回はそのメンテナンスについてです。
---------------------------------------------------
10年前後経過して,初めての外壁塗装という段階で
FRPの状態が色褪せ程度の軽微な劣化のときには
上塗り層「トップコート」の塗り替えのみで済むため,
当方が施工したことが何度かあります。
初めてやった時に塗料メーカーから聞いたところによると
FRPはワックス成分(パラフィン)を含んでいるため,
改修の際には,まず表面を削ってそれを除去すると同時に,
軽く傷を入れる「目荒し」を行うことが絶対必要と教えられました。
そこを抜くと密着せず剥がれますよ,と。
で,主に,その削っている場面が主体の動画がこれです。
↓
削るのはサンドペーパーでもダメではないかもしれませんけれども,
このビデオのお宅もそうでしたが,
新築時のトップコート(上塗り層)が発泡していることがよくあり,
サンドペーパーではそれを削り落とすのがタイヘンなので
その意味でも電動工具を使ったほうが効率が良いと思います。
グラインダーに取り付けている「ワイヤーカップ」というブラシは
(やってみればわかりますが)暴れます。
特に,狭いところで何かに当たるとバンッと結構な反動が来ます。
なので,少し回転数を落とした方が作業しやすいです。
元から回転数調整機能が内蔵されているグラインダーが存在し,
それも当店にありますが,ちょっと大きくて重く振り回しにくいので
7年前に群馬県の今井塗装さんのところに行ったときに教わった
「スライダック」を使って調整してます。
---------------------------------------------------
繰り返しになりますが,表面を軽く削って傷を入れる作業を
「目荒し」「足付け」「サンディング」などとよびます。
このビデオの工事のしばらく後,防水資材メーカーから
「目荒し」の必要が無いと称する下塗り塗料が出たことを知りました。
しかし,私の経験的な感覚としては,
「目荒し」というのは たいへん効果の有る重要な工程なので,
これを省くというのはかなり抵抗があります。
知り合いのFRP専門業者に本当に大丈夫なのか尋ねてみたところ,
メーカーによって「目荒し」の要不要の見解が異なっているため
いまいち信用しきれないが,予算が無いときにはそれを使うこともある
とのことでした。
電動工具を使うと削るときに出る粉塵がすごいので,
試しにその下塗り塗料を使ってみたい気もしますが
私的には状況が許す限りは出来れば削ってから塗りたいと思います。
なお,築10年程度でも,色褪せだけではなくて,
クラックがある,膨れている,
上塗り層が剥がれている
↓

という場合は,新築時の施工がまともでない度合いが非常に高いので
私は手を引いて,氏に外注(分離発注)してます。
(この場合,ガラスマットを入れてやり直します。)
ちなみに,今回のビデオも公開する前に氏に見てもらいましたが
これだけ「目荒し」すれば十分でしょう,とコメントをもらいました。
補足記事です。
このビデオは見積もりにお伺いしたお宅のために,
約4年前に撮影したネタ元を編集して作成しました。
「FRP」というのは「繊維強化プラスチック」の略で
私の曖昧な記憶では 15年くらい前から?
住宅のベランダの床に使われるようになりました。
新設時の基本的な工程としては,
「コンパネ」とよばれる厚めの合板,あるいは
さらにその上に敷かれた「ケイカル板」(珪酸カルシウムボード)
で作られた下地の上に,「プライマー」(下塗塗料)を塗付,
それから,毛髪よりも太目なガラスの繊維を積層した「ガラスマット」
↓


を敷きながら液状のポリエステル樹脂をローラーで塗り固める
(=含浸する)作業を1回または2回,
その後にポリエステル樹脂のみの「中塗」,
最後に通称「ゲルコート」とよばれる上塗(着色層)を塗付して
出来上がります。
基本的に「防水工事業者」の仕事であり,
「塗装業者」である当店では行っていない作業ですので
作業工程順の詳細な写真や動画などは無いので載せられませんが,
メーカーのページでの断面図としては,こんな感じです。
↓
http://www.aica.co.jp/
products/fill-f/frp-veranda/01prevention.html
http://www2.nttoryo.co.jp/
product/swabbing/pdf/frp_cata_01-02.pdf
「ガラスマット」には厚さで種類がある,とか,
樹脂をガラスマットにしっかりと「含浸」させるために
金属製のローラーで行う「脱泡」の作業
↓

が非常に重要である,とかといった「蛇の道は蛇」的なことが
いろいろあるらしいのですが,それは専門外なので置いといて,
今回はそのメンテナンスについてです。
---------------------------------------------------
10年前後経過して,初めての外壁塗装という段階で
FRPの状態が色褪せ程度の軽微な劣化のときには
上塗り層「トップコート」の塗り替えのみで済むため,
当方が施工したことが何度かあります。
初めてやった時に塗料メーカーから聞いたところによると
FRPはワックス成分(パラフィン)を含んでいるため,
改修の際には,まず表面を削ってそれを除去すると同時に,
軽く傷を入れる「目荒し」を行うことが絶対必要と教えられました。
そこを抜くと密着せず剥がれますよ,と。
で,主に,その削っている場面が主体の動画がこれです。
↓
削るのはサンドペーパーでもダメではないかもしれませんけれども,
このビデオのお宅もそうでしたが,
新築時のトップコート(上塗り層)が発泡していることがよくあり,
サンドペーパーではそれを削り落とすのがタイヘンなので
その意味でも電動工具を使ったほうが効率が良いと思います。
グラインダーに取り付けている「ワイヤーカップ」というブラシは
(やってみればわかりますが)暴れます。
特に,狭いところで何かに当たるとバンッと結構な反動が来ます。
なので,少し回転数を落とした方が作業しやすいです。
元から回転数調整機能が内蔵されているグラインダーが存在し,
それも当店にありますが,ちょっと大きくて重く振り回しにくいので
7年前に群馬県の今井塗装さんのところに行ったときに教わった
「スライダック」を使って調整してます。
---------------------------------------------------
繰り返しになりますが,表面を軽く削って傷を入れる作業を
「目荒し」「足付け」「サンディング」などとよびます。
このビデオの工事のしばらく後,防水資材メーカーから
「目荒し」の必要が無いと称する下塗り塗料が出たことを知りました。
しかし,私の経験的な感覚としては,
「目荒し」というのは たいへん効果の有る重要な工程なので,
これを省くというのはかなり抵抗があります。
知り合いのFRP専門業者に本当に大丈夫なのか尋ねてみたところ,
メーカーによって「目荒し」の要不要の見解が異なっているため
いまいち信用しきれないが,予算が無いときにはそれを使うこともある
とのことでした。
電動工具を使うと削るときに出る粉塵がすごいので,
試しにその下塗り塗料を使ってみたい気もしますが
私的には状況が許す限りは出来れば削ってから塗りたいと思います。
なお,築10年程度でも,色褪せだけではなくて,
クラックがある,膨れている,
上塗り層が剥がれている
↓

という場合は,新築時の施工がまともでない度合いが非常に高いので
私は手を引いて,氏に外注(分離発注)してます。
(この場合,ガラスマットを入れてやり直します。)
ちなみに,今回のビデオも公開する前に氏に見てもらいましたが
これだけ「目荒し」すれば十分でしょう,とコメントをもらいました。
2013年06月22日
「CandyCrush」「バッテリー」
つい最近,訳あって スマホに変えました。
私は携帯を常に身に着けている派ではないですが,
外仕事ですから,防水防塵のコレの黒にしました。
で,今回の記事は,塗装とは全く関係なく,
スマホの画面に,勝手に,
「キャンディ・クラッシュ」「CandyCrush」「バッテリー」という
ショートカットアイコンが現れる件です。
PC等で何か困ったことになった時,
たいていの場合は検索すると解決策が見つかります。
しかし,今回の件は,検索しても解決方法が見つからず,
結局自己解決したので,
誰かの参考になるかと思い,ここに記しておきます。
---------------------------------------------------
スマホのバッテリー残量がどのくらいなのか,
一目でわかるような方法はないのかと思っていたところ
それ用の「ウィジェット」を加えると可能になることがわかって
「Battery Widget」をインストールしました。
何種類かあった中で私が選んだのは数字が大きいコレです。
↓

すると,それ以後,ホーム画面の空いた部分に,
「キャンディ・クラッシュ」「CandyCrush」「バッテリー」
というショートカットアイコンが現れるようになりました。
何だろうとアイコンをクリックしてみると,
「Candy Crush Saga」
↓

「Du節電-バッテリー最適化+ウィジェット+電池情報+延長寿命」
↓

のインストールページのほか
「Partner Tracker」という英文の怪しげなページに接続したりします。
↓

そのようなものには用はないので,ショートカットアイコンを削除するのですが,
数分後にまた現れるのです,勝手に。
これら「キャンディ・クラッシュ」「CandyCrush」「バッテリー」
のショートカッアイコンは消しても消しても復活し,
ホーム画面に空きが無くなるまで増え続けます。
↓


「キャンディ・クラッシュ」「CandyCrush」「バッテリー」の
ショートカットアイコンを勝手に追加する何らかのプログラムは
ホーム画面に空きが無くなっても働いているらしく,
こんどは
「ホーム画面に空きがありません」
というダイアログが
数分ごとに出るようになります。
つまり,すごくうざい。
ネットで調べてもこれを解消する方法がわからず,
OSを以前の状態に戻す「復元」も試みましたが,治りませんでした。
ウィルスソフトは入れているもののどうもウィルスのようなので
雨休みの日に携帯ショップに持ち込むことにしましたが,
試しに,「Battery Widget」をアンインストールしてみました。
で,あっさり解決しました。
削除したウィジェットの代わりに他の「Battery Widget」を
インストールしてみました。
それがコレです。
↓

こちらのウィジェットは うざい「おまけ」は付いていないようで
問題なく動作しています。
「Candy Crush Saga」のページでは,
ユーザー レビューに この現象について苦情を書いている人がいたので
解決策がわからず困っている人がいると思われます。
写真は,現象を再現するために,
再度初めの(問題を起こすほうの)「Battery Widget」を
インストールしてみて,症状が出たところを撮ったものです。
それでわかったのは,インストール後に現れるこの画面
↓

で「OK」を押したせいかもしれない,ということです。
症状再現のためにあえて「OK」しましたが,
ここで「OK」を押さないとこの画面が数分ごとに何度も何度も出ます。
ウィルスソフトを入れてあるので平気だろう
と油断して押してしまいましたが
うっかり押してしまうと,うざい事態に陥りますから ご注意を。
---------------------------------------------------
今回は塗装の記事ではありませんでしたが,
先日,未知の方から,前記事「エッフェル塔の色」に関して
画像付きメールをいただきましたので前記事末尾に追加しました。
私は携帯を常に身に着けている派ではないですが,
外仕事ですから,防水防塵のコレの黒にしました。
で,今回の記事は,塗装とは全く関係なく,
スマホの画面に,勝手に,
「キャンディ・クラッシュ」「CandyCrush」「バッテリー」という
ショートカットアイコンが現れる件です。
PC等で何か困ったことになった時,
たいていの場合は検索すると解決策が見つかります。
しかし,今回の件は,検索しても解決方法が見つからず,
結局自己解決したので,
誰かの参考になるかと思い,ここに記しておきます。
---------------------------------------------------
スマホのバッテリー残量がどのくらいなのか,
一目でわかるような方法はないのかと思っていたところ
それ用の「ウィジェット」を加えると可能になることがわかって
「Battery Widget」をインストールしました。
何種類かあった中で私が選んだのは数字が大きいコレです。
↓

すると,それ以後,ホーム画面の空いた部分に,
「キャンディ・クラッシュ」「CandyCrush」「バッテリー」
というショートカットアイコンが現れるようになりました。
何だろうとアイコンをクリックしてみると,
「Candy Crush Saga」
↓

「Du節電-バッテリー最適化+ウィジェット+電池情報+延長寿命」
↓

のインストールページのほか
「Partner Tracker」という英文の怪しげなページに接続したりします。
↓

そのようなものには用はないので,ショートカットアイコンを削除するのですが,
数分後にまた現れるのです,勝手に。
これら「キャンディ・クラッシュ」「CandyCrush」「バッテリー」
のショートカッアイコンは消しても消しても復活し,
ホーム画面に空きが無くなるまで増え続けます。
↓


「キャンディ・クラッシュ」「CandyCrush」「バッテリー」の
ショートカットアイコンを勝手に追加する何らかのプログラムは
ホーム画面に空きが無くなっても働いているらしく,
こんどは
「ホーム画面に空きがありません」
というダイアログが
数分ごとに出るようになります。
つまり,すごくうざい。
ネットで調べてもこれを解消する方法がわからず,
OSを以前の状態に戻す「復元」も試みましたが,治りませんでした。
ウィルスソフトは入れているもののどうもウィルスのようなので
雨休みの日に携帯ショップに持ち込むことにしましたが,
試しに,「Battery Widget」をアンインストールしてみました。
で,あっさり解決しました。
削除したウィジェットの代わりに他の「Battery Widget」を
インストールしてみました。
それがコレです。
↓

こちらのウィジェットは うざい「おまけ」は付いていないようで
問題なく動作しています。
「Candy Crush Saga」のページでは,
ユーザー レビューに この現象について苦情を書いている人がいたので
解決策がわからず困っている人がいると思われます。
写真は,現象を再現するために,
再度初めの(問題を起こすほうの)「Battery Widget」を
インストールしてみて,症状が出たところを撮ったものです。
それでわかったのは,インストール後に現れるこの画面
↓

で「OK」を押したせいかもしれない,ということです。
症状再現のためにあえて「OK」しましたが,
ここで「OK」を押さないとこの画面が数分ごとに何度も何度も出ます。
ウィルスソフトを入れてあるので平気だろう
と油断して押してしまいましたが
うっかり押してしまうと,うざい事態に陥りますから ご注意を。
---------------------------------------------------
今回は塗装の記事ではありませんでしたが,
先日,未知の方から,前記事「エッフェル塔の色」に関して
画像付きメールをいただきましたので前記事末尾に追加しました。
2013年05月16日
エッフェル塔の色
下の下の記事の相方が至極あっさりヤメてしまって一人親方状態となりそれはつまりそういう星回りなのでそれも良いもんなのかもしれないと思ったりしているうちに来年の3月まで予定が埋まってしまったりしてさあどうしようかなあなどと考えつつもなかなか未提出の見積書がなくならず気持ちにいまいち余裕が持てないという近況の昨今でありますが皆様ご無沙汰してすみませんお元気ですかお久しぶりでございます。
では本題へ。
10ヶ月くらい前,「シャープ化学工業」の営業の三田さんから,
近々「世界接着剤・シーリング材会議」に参加するためフランスに行くことになった,
という話を聞いた私は,あるお願いをしました。
私:フランス行くなら,エッフェル塔行きますか?
三田さん:たぶん。
私:じゃあ,日塗工だと何番の色か,合わせてきてもらえませんか?
三田さん:えーっ,あの見本帳フランスまで持っていくんですか?
私:いいじゃないすか,お願いしますよ。
エッフェル塔に関して特別な思い入れがあるわけではないですが,
鉄塔という意味では東京タワーと同じなのに,私の頭の中では
鉄というよりは石で出来ているようなイメージがあります。
そこで,実際,あれはどの色で塗ってあるのだろうか,
と以前から知りたかったのであります。
---------------------------------------------------
試しに,エッフェル塔に東京タワー風の塗装をしたらどうなるか,
カラーシミュレーションの真似事をしてみました。
(マウスポインタを乗せると写真が変わります)
↓
当店にはカラーシミュレーションソフトはありませんので
画像処理ソフトでテキトーに作りました↑
これとは逆のパターン,
エッフェル塔の色で塗った東京タワーを見てみたい気もしますが,
その処理のほうがめんどくさそうなんで,
カラーシミュレーションソフトをお持ちの宮城県の阿部塗装店さん,
ぜひやってみてください。(あんまり面白くなさそうだけど
)
---------------------------------------------------
こちらの記事によると,現在の色は1968年に決められた色で,
「エッフェルタワー・ブラウン」と名付けられていること,
でも1色ではなくて,下から上に薄くしてあって3色使われている,
と書かれています。
目から対象物までの距離が遠いほど「空気の色」が加わり
白ボケるのを逆手にとって,グラデの配色でそれをブーストし,
実際よりもさらに高く感じさせようという意図のようです。
そこで,改めてネットでエッフェル塔の写真を探しまくった結果,
上下の色が違うことがわかる写真がやっと見つかりました。
↓

(http://www.whytraveltofrance.com/2006/04/28/eiffel-tower-seen-from-space/ より)
---------------------------------------------------
さて,エッフェル塔の色「エッフェルタワー・ブラウン」は
日本塗料工業会の色見本帳の番号で言うと何番だったのか,
三田さんから教えていただいた答えは【17-60D】です。
(時間を変えて2回見に行ってくれたそうです)
↓

そう,なんというか,薄らボケた,パッとしない鈍い色なんすよ。
これ塗ってああ見えるのかなあ?と,意外です。
で,三田さんにいただいた鉄骨のアップ(+朝日)の写真がこれです。
↓

こちらの記事ではドイツ製の「酸化鉄顔料」が使われていると書かれています。
ということはもしかすると,塗装面を間近で見ると
「グラファイトペイント」などと似た,ちとメタリックな表情があるのかも
と想像していましたが,写真で見る限りそんな感じはなく,
なんか普通のペンキみたいでつね (´Д`) イタペンガヌッタミタクナガレテルシ
なお,私としては【色見本を塗装面に直接当てている写真】
を撮ってきて欲しかったので,そのようにお願いしていました。
しかし,現地では鉄骨は直接触れない位置にあるそうで,
しかも,機関銃持ってる警官が警らしているので
ムリクリよじ登って見本帳押し当てたりしようものなら
不審なジャポネとして撃たれてしまいそうでコワイのだそうです。
(「Google Street View」より)
↓

---------------------------------------------------
最後に,三田さんからいただいた もう1枚の写真がこちらです。
↓

クリックすると高解像度の写真が開きますので,ご覧ください。
装飾が凝ってることがよくわかります。
三田さん ありがとうございました m(_ _)m
---------------------------------------------------
---------------------------------------------------
※6月14日追記
札幌在住の佐藤裕子様より
画像付きのメールをいただきましたので以下にご紹介いたします。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
Subject: エッフェル塔の色について
はじめまして。
私は札幌でデザインの仕事をしている者です。
グラフィックデザインがメインですが、
環境色彩に関わる商品開発なども手がけています。
エッフェル塔の色について、
私も以前から実際はどんな色なのか気になっていたのですが、
このたびパリを訪ねる機会がありまして、
日塗工の見本帳を片手に出かけて来ました。
ざっくりとまとめたものを添付させていただきますので、
ぜひご覧いただければと存じます。

「三田さん」もおっしゃるとおり、
鉄骨部は手の届かないところにあり、
おまけに機関銃を下げた迷彩服の兄さんもおり、
よじ登るわけにはいかず。
記載しましたとおり、
工事囲いやサイン板を「エッフェル塔ブラウン近似色」と考え、
それを測色して参った次第です。
サイン板は「17-40D」と「50D」の中間くらい。
塔の色はサイン板よりは明るく思えましたので、
三田さんの測色とほぼ一緒です。
こういったランドマークである建造物の色彩は常に論議の的となります。
札幌の大通公園のテレビ塔も
塗り替えのたびに「何色であるべきか」が盛んに言われましたが、
この春の塗り替えでは市民アンケート等の結果から、
従来通りの赤+青緑に落ち着きました。
個人的には決してよい配色とは考えませんが、
ではどのように決めたらよいのか、
スカイツリーはじめ、他の実例から学ぶものは多いですね。
エッフェル塔は最も気になるお手本のひとつだと思ってました。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
佐藤様のお仕事の一端は下記ページで紹介されています。
→「札幌スタイル」
動機はともかく,私と同じように
「エッフェル塔の色は日本塗料工業会の色見本で何番?」
と考えた方がいたことがわかって 興味深く拝見しました。
佐藤様 ありがとうございました m(_ _)m
では本題へ。
10ヶ月くらい前,「シャープ化学工業」の営業の三田さんから,
近々「世界接着剤・シーリング材会議」に参加するためフランスに行くことになった,
という話を聞いた私は,あるお願いをしました。
私:フランス行くなら,エッフェル塔行きますか?
三田さん:たぶん。
私:じゃあ,日塗工だと何番の色か,合わせてきてもらえませんか?
三田さん:えーっ,あの見本帳フランスまで持っていくんですか?
私:いいじゃないすか,お願いしますよ。
エッフェル塔に関して特別な思い入れがあるわけではないですが,
鉄塔という意味では東京タワーと同じなのに,私の頭の中では
鉄というよりは石で出来ているようなイメージがあります。
そこで,実際,あれはどの色で塗ってあるのだろうか,
と以前から知りたかったのであります。
---------------------------------------------------
試しに,エッフェル塔に東京タワー風の塗装をしたらどうなるか,
カラーシミュレーションの真似事をしてみました。
(マウスポインタを乗せると写真が変わります)

↓

当店にはカラーシミュレーションソフトはありませんので
画像処理ソフトでテキトーに作りました↑
これとは逆のパターン,
エッフェル塔の色で塗った東京タワーを見てみたい気もしますが,
その処理のほうがめんどくさそうなんで,
カラーシミュレーションソフトをお持ちの宮城県の阿部塗装店さん,
ぜひやってみてください。(あんまり面白くなさそうだけど

---------------------------------------------------
こちらの記事によると,現在の色は1968年に決められた色で,
「エッフェルタワー・ブラウン」と名付けられていること,
でも1色ではなくて,下から上に薄くしてあって3色使われている,
と書かれています。
目から対象物までの距離が遠いほど「空気の色」が加わり
白ボケるのを逆手にとって,グラデの配色でそれをブーストし,
実際よりもさらに高く感じさせようという意図のようです。
そこで,改めてネットでエッフェル塔の写真を探しまくった結果,
上下の色が違うことがわかる写真がやっと見つかりました。
↓

(http://www.whytraveltofrance.com/2006/04/28/eiffel-tower-seen-from-space/ より)
---------------------------------------------------
さて,エッフェル塔の色「エッフェルタワー・ブラウン」は
日本塗料工業会の色見本帳の番号で言うと何番だったのか,
三田さんから教えていただいた答えは【17-60D】です。
(時間を変えて2回見に行ってくれたそうです)
↓

そう,なんというか,薄らボケた,パッとしない鈍い色なんすよ。
これ塗ってああ見えるのかなあ?と,意外です。
で,三田さんにいただいた鉄骨のアップ(+朝日)の写真がこれです。
↓

こちらの記事ではドイツ製の「酸化鉄顔料」が使われていると書かれています。
ということはもしかすると,塗装面を間近で見ると
「グラファイトペイント」などと似た,ちとメタリックな表情があるのかも
と想像していましたが,写真で見る限りそんな感じはなく,
なんか普通のペンキみたいでつね (´Д`) イタペンガヌッタミタクナガレテルシ
なお,私としては【色見本を塗装面に直接当てている写真】
を撮ってきて欲しかったので,そのようにお願いしていました。
しかし,現地では鉄骨は直接触れない位置にあるそうで,
しかも,機関銃持ってる警官が警らしているので
ムリクリよじ登って見本帳押し当てたりしようものなら
不審なジャポネとして撃たれてしまいそうでコワイのだそうです。
(「Google Street View」より)
↓

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最後に,三田さんからいただいた もう1枚の写真がこちらです。
↓

クリックすると高解像度の写真が開きますので,ご覧ください。
装飾が凝ってることがよくわかります。
三田さん ありがとうございました m(_ _)m
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※6月14日追記
札幌在住の佐藤裕子様より
画像付きのメールをいただきましたので以下にご紹介いたします。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
Subject: エッフェル塔の色について
はじめまして。
私は札幌でデザインの仕事をしている者です。
グラフィックデザインがメインですが、
環境色彩に関わる商品開発なども手がけています。
エッフェル塔の色について、
私も以前から実際はどんな色なのか気になっていたのですが、
このたびパリを訪ねる機会がありまして、
日塗工の見本帳を片手に出かけて来ました。
ざっくりとまとめたものを添付させていただきますので、
ぜひご覧いただければと存じます。

「三田さん」もおっしゃるとおり、
鉄骨部は手の届かないところにあり、
おまけに機関銃を下げた迷彩服の兄さんもおり、
よじ登るわけにはいかず。
記載しましたとおり、
工事囲いやサイン板を「エッフェル塔ブラウン近似色」と考え、
それを測色して参った次第です。
サイン板は「17-40D」と「50D」の中間くらい。
塔の色はサイン板よりは明るく思えましたので、
三田さんの測色とほぼ一緒です。
こういったランドマークである建造物の色彩は常に論議の的となります。
札幌の大通公園のテレビ塔も
塗り替えのたびに「何色であるべきか」が盛んに言われましたが、
この春の塗り替えでは市民アンケート等の結果から、
従来通りの赤+青緑に落ち着きました。
個人的には決してよい配色とは考えませんが、
ではどのように決めたらよいのか、
スカイツリーはじめ、他の実例から学ぶものは多いですね。
エッフェル塔は最も気になるお手本のひとつだと思ってました。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
佐藤様のお仕事の一端は下記ページで紹介されています。
→「札幌スタイル」
動機はともかく,私と同じように
「エッフェル塔の色は日本塗料工業会の色見本で何番?」
と考えた方がいたことがわかって 興味深く拝見しました。
佐藤様 ありがとうございました m(_ _)m