2009年11月

2009年11月16日

HP開設10年

本体の,曽根塗装店HPは10年前,
1999年の今日,11月16日に開設しました。

HP作成の動機と開設に至るまでのことは
2002年にこのページに書いたので,
今回はその他のことを書きます。

今では,塗装業者が受注獲得のため,脱下請のために,
HPを開設するというのは普通のことですが,
10年前は,「インターネット」なんて言うと
「パソコンオタク」としか思われなかった時代です。

なので,11ヶ月かかってHPは作ったものの,
まさか,見積依頼が来るとは思っていませんでした。
ところが,開設4ヶ月目に,
本当に見積依頼メールが届き,びっくり。
2000年に1棟目を施工させていただきました。

このページにはインターネット利用率が載っています。
これによると,10年前の利用率は現在の1/4以下,
それが2003年までに急速に上昇しており,
当店への問い合わせ件数の急増と一致しています。

で,4年くらい前から,
「HPを作って受注しませんか」
というHP作成業者からの営業の電話が
ちょくちょくかかってくるようになりました。

彼らは電話帳を見て電話してきているので
「もう自分で作ったHPがあるんですけど」と言うと,
テレホンアポインターの諸君は決まって,
「でも自作だと問い合わせ無いですよね?」
と切り返して説明を続行しようとします。

あまりにも(違う人から)何度もかかってくるので
あるとき,ちょっといじってみることにして
「どのくらいかかるんですか?」とか聞いてみました。
その会社では月5万円くらいの契約が平均だそうです。
ということは,年間で60万,5年で300万円です。

単に既製のフォーマットに社名や写真を組み入れて
数ページ作る程度のことでそのお値段ですから,
ページ数が多くて凝ったHPだと
おそらくその何倍も費用がかかると思います。

曽根塗装店の場合,レンタルサーバーの費用のみで,
この有料版(広告が入らない)ブログの費用まで含めても
1年間で2万円くらいですから,
HP外注平均価格の年間60万円でも30倍,
私の感覚では驚くべき大金です。

しかし,従来からチラシや「小冊子商法」
受注獲得してきた元請志向の塗装業者の感覚だと
その程度の広告費は,ぜんぜん大金じゃないらしい。

実際,ネットを通じて知り合った同業者の中には
年間100万円以上の広告費をかけている人もいて
一説によると,都市部では(外壁塗装工事の)
チラシ営業での受注率は1万枚に1軒くらいだそうで,
しかも,何度も継続して撒かないと効果は見込めず,
印刷して配布するのに1枚10円だとして,
1軒の受注に10万円かかる計算になります。

それから「■■グラフ」という雑誌から
芸能人と対談しませんか,というメールが
届いたこともあります。
これ,「マスコミから取材を受けました」とか
たまにヨソのHPで見かけますが,実は有料広告。

また,変わったところでは
ラジオ番組のディレクターと称する方から
電話がかかってきたことがあります。
有名な人気インテリアデザイナー(?)のFM番組で
曽根塗装店を取り上げて,そのデザイナーの雑誌にも
タイアップ記事を載せたいのですが,という話。
これも,ふんふん,と話を聞いていくと
結局,数十万円かかる(払う)有料広告。

とりわけ一番びっくりしたのは,「■ール■バウト」。
ここの「専門家」になりませんか,という話です。
私は過去に建築専門誌からの依頼で
塗装の専門家として文章を書いて
原稿料をいただいたことが2回ありますから,
「■ール■バウト」の「専門家」も選ばれて依頼を受け
原稿料的な収入を得ている名誉のある立場
だと思い込んでいました。
しかし,現実には「初期費用+月額料金+課金制」の
有料広告,全く存知ませんでした。
(あなたも知らなかったでしょ?)

つまり,直接施工だから無駄な経費がかかりません
とかいって,実は結構な広告費がかかってたりする
のが実状なんですね。

ああ〜,なんだか,暴露ネタになってきましたが(笑)
みんな努力してるんだなー,と感心します。

実に 商魂 たくましい。

そういう方向でばく進するイケイケ塗装商人
と比べると,曽根塗装店はかなり地味です。
ネット受注で施工させていただいた軒数は
数えてみると,10年間で58軒。

たまに応援の職人が加わることはあっても
基本的には私と相方2名だけで1軒ずつ順番に施工,
すべての現場で私自身が毎日作業し,
下請・外注には出さない。
指定の工期やご予算に適合できない場合は辞退する。

この現状のやり方だと
頑張っても年間10軒くらいが限界で,
それ以上にしたいとは思っていませんし,
私が動けなくなったら廃業します。
(今48歳,あと15年くらいかな)

パソコン買って,初めて見たペンキ屋のHPが
曽根塗装店のHPでした,的な同業者が
少なくないみたいで,
先日の「■■県の塗装屋従業員です」さんのように

> 曽根さんのような仕事をするのが密かな夢であります


と言われる(書かれる)ことがたまにありますけど,
曽根塗装店の場合は,たまたま作ったHPから
予想外にお仕事の依頼が発生,そのうちごくわずかの,
ある程度やりたいように出来そうなお宅の工事だけ
施工させていただいているという非常に特殊な例で,
今こうなってるのは,狙ってなったわけじゃなくて
無戦略な偶然の結果です。

曽根塗装店の真似をするとおそらく潰れます。
実際,潰れそうになったし。

ですから,これからの方(町場の同業者)には,
参考文献として【こちらのページ】をおすすめします。
筆者の方は私の知り合いではありませんし,
曽根塗装店とは工事原価があまりにも違い驚きましたが
塗装業を冷静的確に,しかも実体験して分析しており,
将来独立するつもりの職人の人にとっても,
すでに独立されている人にとっても
自分が今どこに居るのか,これからどこに行きたいのか
よくわかるようになると思います。

さて,最後になりましたが,
これまでの10年間の
58人の極めて希少な施主様,
ほんとうにありがとうございました。
m(_ _)m


曽根塗装店がどうにか潰れずに存続しているのは
文字通り「奇跡」です。
ネットがなければ知り合えませんでしたから。
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<店主> at 19:49コメント(0) 
雑記 

2009年11月15日

塗装業と資格

曽根塗装店は,ある「企業組合」に加入していました。
過去形なのは,その組合が解散してしまったからです。

主に税務関係でお世話になっていたので
解散により売り上げが低下するような影響は皆無ですが
解散と同時に「建設業許可」が無くなってしまいました。
(その組合が許可を取っていたので)

調べてみると,これが意外に,費用も手間もかかる。
ネットで調べたところでは,こんな数字が。

・新規・個人・知事 120,000〜
・印紙代 新規・知事 90,000
・決算報告・知事 55,000〜
・更新・個人・知事 80,000〜
・印紙代 更新・知事 50,000

個人営業として,新規に取得する場合,
12万+9万=21万円。
以後,毎年,決算報告で 5万5千円。
5年ごとの更新時には 8万+5万=13万円。

で,「建設業許可」が必要なのかどうか,なんですが,
500万円以上の工事を請け負う場合には必要だそうです。

また,公共工事に入札したり大手企業と取引する場合には
「建設業許可」は必須のようです。

でも,現在の曽根塗装店の場合,
ご依頼のほぼ100%が個人からの住宅の塗り替えで
1軒の工事金額が500万円を超えることは無いです。

それに,公共工事とは無縁,下請仕事も一切無く,
この先もやる気がまったく無い。

なので,法的に「建設業許可」が必要かどうか
というと,曽根塗装店の場合は必要ではない。

ただ,「社会的信用性」の部分では
無いよりもあった方がいい,かもしれない。

しかし,取得の要件は満たせるものの,
単なる肩書き,イメージ作りだけのために
むこう10年間で100万近い費用と
煩雑な手間を掛けるべきなのか?

検討の結果,
とりあえず,ナシで行ってみることにしました。

曽根塗装店が実質どんなペンキ屋なのか,
塗装工事記録を見れば,わかる人にはわかると思いますし,
大会社や肩書きが好きな人はそもそも,
曽根塗装店のようなちっぽけなペンキ屋には
仕事を依頼しないでしょうし。

ついでに,
「肩書き」および「イメージ作り」つながりで
書いておきます。

「拍手ボタン」の「ひとことコメント」から
以下のようなコメントをいただきました。

--------------------------------------------------------

名前:
**塗装

本文:
今年47歳にして独立しましたが、
やはり塗装技能士免許も無いと
仕事も入ってこないのかなと悩んでいたので
少し勇気づけられました。

--------------------------------------------------------

どの記事の「拍手ボタン」からのコメントなのか
こちらでは把握出来ないシステムですが,
たぶん,「調色」のページではないかと思います。

私が「建築塗装技能士」の資格を取ることにしたのは,
10年くらい前の,これ がきっかけでした。

当時の,お得意様から,
あなたの見積は他社より高いので,
価格を勉強するように,と言われた私は,
その他社の工事部位の項目と施工仕様を
教えていただけませんか?と申し上げました。

金額を伏せた見積書のコピーがFAXされ,見ると,
面積も仕様も著しくデタラメ・曖昧な見積書でした。
(集合住宅の内装の壁が「VP」ですよ「VP」)

なのに,社名の上に「一級塗装技能士の店」と
記載してあるのでした。

こんなのと比べられる虚しさとともに,
私も資格を持たないとダメなのかな,
と,そのとき思ったのです。

で,私の個人的な経験では,資格の取得前後で
何も変化はありませんでしたけれども,
資格の保有を優良業者の根拠であるかのように誇張する
のは,広告の手口としては有効かもしれませんね。

受験するのはものすごくめんどくさいことですが
何ら難しいものではないです。
こんなものに落ちるやつがいるのか?と思いました。

「塗装技能士」は「建設業許可」と違って
維持費がかかりませんし,
将来公共工事や大手企業の現場に入るとしたら
必要とされる場合がありますから,
独立間もない「**塗装」さんには取得をおすすめします。

大手元請様から,絶対条件として
チームには必ず一級塗装技能士を含めるよう通告され,
やむなく一級塗装技能士の知り合いを応援に呼んだ
という話を聞いたことがあります。

使えない職人だったというオチですけど(爆)
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<店主> at 04:18コメント(0) 
雑記 
店主
曽根匡史 1961年 A型

HPはこちらです

外壁塗装【曽根塗装店】神奈川県横浜市

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