2009年04月01日
【09】トタン部分ケレン・錆止塗り
31日(火),屋根のトタン部分に着手。
棟包板金の釘があちこちちょこっと飛び出てるのを修正します。
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めくりやすい端っこの釘を抜いて内側の板の状態を確認すると
腐ってはいないようです。
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ステンレスのビスも用意していましたが,
釘が緩くなっているところはハンマーで打ち込むか
位置を変えて打ち直すだけで,おさまりました。
築年数は13年,トタンは角のところから錆びてきています。
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錆と,劣化した塗膜の表面をサンドペーパーでこすって清掃。
傷を付けることによって上に塗る塗料の食い付きを良くするのも
この作業「ケレン」の目的です。
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接合部には塗料をはじく「シリコンのコーキング」が詰められています。
後日,増し打ちか打ち替えをしてから それ用の下塗を塗る前に,
白くなった表面を研磨材でこすって落としておきます。
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横樋に隠れて下からは見えませんが,
外周部にも「唐草」とよばれるトタンの部分があります。
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大屋根部分のケレンが終わったところで,錆止塗料を段取りしておきます。
この塗料は「主剤」と「硬化剤」を「9:1」で混合してから
30分放置後に使用せよ=「熟成時間30分」という指定があるのです。
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なお,なんで秤の目盛りが逆なのか,拍手ボタンのコメントから,
ご質問がありましたので,書いておきます。
答えは「一人で配合するときにその方が目盛りが見やすいから」で,
やってみればわかります。
カバーと針を外して文字盤を逆さに付け替えるだけなので簡単です。
(これは私が考案したテクではなく,同業者に教えてもらいました)
ついでに書くと,この秤はプラスチックのカバーが付いてました。
塗料が垂れてシンナーで拭くと溶けて曇ってしまうので
ビニールを二重に貼って保護して使っていましたが,
現在はガラスに改造してあります。
プラスチックのカバーの縁だけを残してカバー正面を切除,
その縁と丸いガラスをシーリングでくっ付ければOK。
汚してしまっても簡単に掃除できてキレイになります。
それから,これ。
「DIY外壁塗装」でも書きましたが2液形塗料の配合表の束です。
主剤,硬化剤,希釈剤の量と平米数がプリントしてあり
いちいち考えなくても済みます。
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外周部には「シリコンのコーキング」が詰められています。
研磨材でこすって表面にこびりついた汚れを落としておきます。
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次いで下屋根のトタンもケレン。
(このお家は3方,コの字に下屋根があります)
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屋根絡みのトタン部分の総延長はおよそ170メートル,
釘打ちとケレンは2名で2時過ぎまでかかりました。
「シリコンのコーキング」のところはとりあえず除けてあります。
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下屋根のトタン部分を塗り始めてまもなく,
ネタ切れ,時間切れで終業。
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これ↑は現場で1種類塗料を使うごとに塗っていき,
最終的にこのように↓なります(直前のお宅の塗り板です)
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そう,各部位ごとの工程がわかる塗り板なのであります。
2枚作成して,1枚は施主様にプレゼントします。
当店の事務所がバリッとしたオフィスなら,
完工写真と一緒に壁に展示しておくのですが,
狭くてそんなスペースはございません (^^;)
現在20枚くらい,棚の中にしまってあります。
横浜は今日も雨雲アラームが届いてひやひやしましたが,
1分くらいパラッと来ただけで,どうにか持ちこたえてくれました。
明日は高圧洗浄を行う予定で,逆に,降って欲しいです。