2009年09月30日

シーリング(コーキング)

新作ビデオです。



本編「サイディング外壁のコーキング」を作るのは
かな〜り時間がかかるので,番外編の小ネタからいきました。

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先日,お世話になっているシーリングメーカーの営業の方が
技術の方を連れて来られて,紹介していただきました。
後日,ペンキ屋としての疑問と要望をメール。

塗料の場合は,1液形よりも2液形の方が圧倒的に優れています。
ならば,シーリングもそうなのでしょうか?

でも,数年前,コーキング打ち替えを防水業者に依頼,
主剤と硬化剤と色粉を現場で混合する2成分形の
サイディング用変成シリコンを使用してもらいましたが,
その後の経過が1成分形より良い,とは思えませんでした。
(施工前の状態が特に悪かったので5年間毎年見に行きました)

そのへんが質問のメインです。

回答の結果,やはりシーリングも2成分形の方が良いならば,
2成分形へ切り替えようか,と考えていたのです。
(シーリングの場合は2成分形の材料の方が安上がりです)

しかし,『個人的な見解』としていただいた文中では

一概に1液2液どちらが高性能という議論はできない

とのことで,以下大雑把なまとめ

弾性復元性が高いのは2成分形であり,その意味では高性能

弾性復元性が良いシーリング材をサイディング目地に適用すると
界面剥離のリスクが高い
(戻ろうとする力が強いので剥がれたり裂けたりしやすい)

応力を受けてから次第に緩和されて内部応力が弱まっていく
応力緩和タイプの方が剥離リスクが低減される
(応力緩和と弾性復元性は矛盾する)

サイディング用シーリング材は応力緩和タイプが多い

2成分形は失活せずに残存する触媒(硬化剤に含まれる成分)により,
紫外線・熱・湿気・サイディングの動きといった複合状況下で
発泡現象が発生する場合がある

専門用語続出の回答を私なりに咀嚼した末,
『応力緩和タイプ』の1成分形という結論になりました。

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この回答をくださった方のメーカー「シャープ化学工業」では
最近,「変成シリコン」ではなく「アクリルシリコン」として
耐候性をアップした「ペイントセラNB」を上市しました。

「ペイントセラNB」は現状でもサイディングに使用可能ですが
私が思うには,塗り替えの場合は露出でなく塗膜で覆うので,
耐候性よりもモジュラスが低いことのほうが重要。
よって,現在は「ヘンセイシリコーンLM」を使用しています。

ところが,近々,「ペイントセラNB」をマイナーチェンジして
さらにLM化するかもしれないそうです。
もし「ヘンセイシリコーンLM」よりもLM化されたらシフトします。
(いつものテストピースお待ちしております)
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