塗装作業

2013年09月08日

FRP防水の塗り替え

今回は,表題の「FRP防水の塗り替え」のビデオクリップの紹介と
補足記事です。
このビデオは見積もりにお伺いしたお宅のために,
約4年前に撮影したネタ元を編集して作成しました。

「FRP」というのは「繊維強化プラスチック」の略で
私の曖昧な記憶では 15年くらい前から?
住宅のベランダの床に使われるようになりました。

新設時の基本的な工程としては,
「コンパネ」とよばれる厚めの合板,あるいは
さらにその上に敷かれた「ケイカル板」(珪酸カルシウムボード)
で作られた下地の上に,「プライマー」(下塗塗料)を塗付,
それから,毛髪よりも太目なガラスの繊維を積層した「ガラスマット」
  ↓
FRP防水用ガラスマット/アップ

FRP防水用ガラスマット

を敷きながら液状のポリエステル樹脂をローラーで塗り固める
(=含浸する)作業を1回または2回,
その後にポリエステル樹脂のみの「中塗」,
最後に通称「ゲルコート」とよばれる上塗(着色層)を塗付して
出来上がります。

基本的に「防水工事業者」の仕事であり,
「塗装業者」である当店では行っていない作業ですので
作業工程順の詳細な写真や動画などは無いので載せられませんが,
メーカーのページでの断面図としては,こんな感じです。
  ↓
http://www.aica.co.jp/
products/fill-f/frp-veranda/01prevention.html


http://www2.nttoryo.co.jp/
product/swabbing/pdf/frp_cata_01-02.pdf


「ガラスマット」には厚さで種類がある,とか,
樹脂をガラスマットにしっかりと「含浸」させるために
金属製のローラーで行う「脱泡」の作業
  ↓
FRP防水の脱泡作業

が非常に重要である,とかといった「蛇の道は蛇」的なことが
いろいろあるらしいのですが,それは専門外なので置いといて,
今回はそのメンテナンスについてです。

---------------------------------------------------

10年前後経過して,初めての外壁塗装という段階で
FRPの状態が色褪せ程度の軽微な劣化のときには
上塗り層「トップコート」の塗り替えのみで済むため,
当方が施工したことが何度かあります。

初めてやった時に塗料メーカーから聞いたところによると
FRPはワックス成分(パラフィン)を含んでいるため,
改修の際には,まず表面を削ってそれを除去すると同時に,
軽く傷を入れる「目荒し」を行うことが絶対必要と教えられました。
そこを抜くと密着せず剥がれますよ,と。

で,主に,その削っている場面が主体の動画がこれです。
  ↓


削るのはサンドペーパーでもダメではないかもしれませんけれども,
このビデオのお宅もそうでしたが,
新築時のトップコート(上塗り層)が発泡していることがよくあり,
サンドペーパーではそれを削り落とすのがタイヘンなので
その意味でも電動工具を使ったほうが効率が良いと思います。

グラインダーに取り付けている「ワイヤーカップ」というブラシは
(やってみればわかりますが)暴れます。
特に,狭いところで何かに当たるとバンッと結構な反動が来ます。
なので,少し回転数を落とした方が作業しやすいです。

元から回転数調整機能が内蔵されているグラインダーが存在し,
それも当店にありますが,ちょっと大きくて重く振り回しにくいので
7年前に群馬県の今井塗装さんのところに行ったときに教わった
「スライダック」を使って調整してます。

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繰り返しになりますが,表面を軽く削って傷を入れる作業を
「目荒し」「足付け」「サンディング」などとよびます。

このビデオの工事のしばらく後,防水資材メーカーから
「目荒し」の必要が無いと称する下塗り塗料が出たことを知りました。

しかし,私の経験的な感覚としては,
「目荒し」というのは たいへん効果の有る重要な工程なので,
これを省くというのはかなり抵抗があります。

知り合いのFRP専門業者に本当に大丈夫なのか尋ねてみたところ,
メーカーによって「目荒し」の要不要の見解が異なっているため
いまいち信用しきれないが,予算が無いときにはそれを使うこともある
とのことでした。

電動工具を使うと削るときに出る粉塵がすごいので,
試しにその下塗り塗料を使ってみたい気もしますが
私的には状況が許す限りは出来れば削ってから塗りたいと思います。

なお,築10年程度でも,色褪せだけではなくて,
クラックがある,膨れている,
上塗り層が剥がれている
  ↓
FRP防水トップコートの剥がれ

という場合は,新築時の施工がまともでない度合いが非常に高いので
私は手を引いて,氏に外注(分離発注)してます。
(この場合,ガラスマットを入れてやり直します。)

ちなみに,今回のビデオも公開する前に氏に見てもらいましたが
これだけ「目荒し」すれば十分でしょう,とコメントをもらいました。

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2012年01月28日

「ジョリパット」の塗り替え

「ジョリパット」というのは簡単に言うと,
「色付きの粘土に粗い砂を混ぜたようなボテボテした材料」です。
コテ・ヘラ・クシ・特殊なローラー・吹付け等々様々な道具により
外壁に塗って仕上げられます。

近年の新築住宅の外壁の多くはサイディングボードですが
モルタル外壁で,温もり感のある「ジョリパット」仕上げの住宅も
少なくないです。

ここをクリックしていただければ,
ああ,これね,とお分かりいただけると思います。

サイディング外壁のウィークポイントが継ぎ目のコーキング
(シーリング)部分の劣化だとすると,
「ジョリパット」仕上げのモルタル外壁のウィークポイントは,
汚れとクラック(ひび割れ)でしょう。

1年半ほど前のことですが,当店HPのアンケートから
まさに典型的と思える下記のようなご質問をいただきましたので
前振りとして ご紹介します。

> 自家はジョリパット仕上げで塗装されており、
> できるだけ今の質感を残した塗り替えを希望しているのですが、
> 業者によっては取引先のペイントを強く勧める方が多く、
> 「この人は本当にウチの家のことを考えているのか?」
> と疑問を抱くこともしばしばです。
>  ジョリパットの風合いをできるだけ残しつつ、
> かつできるだけ汚れにくい(ひび割れしにくい)塗装を、
> とのいささか強欲な要望に曽根さんでしたらどうお応えになるのか、
> 大変興味深く、また自分自身も勉強させていただけたら、
> と思っています。
>  非常にご多忙なところ誠に恐縮ですが
> アドバイスいただければと思います。

私は下記のような返信をしたためました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【風合い】
ジョリパットの質感を重視されたい場合は,
ジョリパットのメーカーであるアイカ工業が販売している
塗り替え用塗料「ジョリパットフレッシュ」がよろしいかと思います。
(特に高い塗料ではないです)

残念ながら当方では採用した例がありませんけれども,
資料を見た限りでは,
一般的な水性シリコン塗料よりも平米あたりの塗付量が多いため,
厚めの膜が付く感じの仕上がりになることが予想され,
微小な凹凸の具合は変わる可能性があるように思われますが,
水性の完全つや消し,かつ,弾性対応のお薦めと言える塗料は見あたらず,
「純正品」が無難ではないかという判断です。

【汚れ】
汚れは塗料の性質にもよりますが,『雨だれ汚染』の場合は特に,
建物の形状が原因している可能性が高いです。
もし,「汚れが付きやすい形状に作られている」としたら
低汚染の塗料を使用するよりも,(可能であれば水切の付加など)
形状を改善する方がはるかに効果があると思います。

また,現状,どのような仕上げにされているのかわかりませんが
もし,凹凸の激しい模様が付けられている場合には
(当たり前ですが)汚れが積もりやすいため,
塗り替えに用いる塗料で汚れにくくするなどということは不可能で,
頻繁な洗浄以外,対策がないと思います。

ちなみに,「ジョリパットフレッシュ」では,
オプションで「光触媒」のコーティングが可能なようです。
高額になりますが,場合により,試してみる価値はある
かもしれません。

【ひび割れ】
弾性の塗料を塗って(ある程度)クラックに追従させようという方法は
「厚く塗る」ことが前提になりますから,
既存の質感・模様にこだわる限り採用不可です。

それに,「塗膜によって,塗装後のひび割れを防ぐ」というのは,
基本的な考え方として間違っていると私は思います。
現状ひび割れているとしたら,それは既存の「塗装の所為」ではなく
「そういう建物」だからです。
なので,どんな塗料で塗り替えても,
ひび割れた「原因を解決する」ことにはなりません。

もし,巾が2ミリを超えるひび割れが多数生じているような場合は,
躯体の補強工事やモルタルを剥がして下地からやり直すなど,
単なる塗り替え工事の範疇を超える工事が必要です。

そこまでの施工は必要はないと思われるクラックであるとしても,
例えば,防水上の観点から,「Vカット」をしておきたいとすれば,
ジョリパットの場合,
部分補修が比較的簡単なリシンや吹付けタイルとは異なり
模様によっては,その痕跡をわからなくするのがたいへん困難なため,
既存の模様を一旦全部削り取って下地処理してから
またジョリパットで仕上げることになると思います。

と,以上のようなわけで,
必要であれば既存の外壁を壊したりして,
ひび割れが生じないように「建物を直してから」
改めて(念のため可とう性のあるタイプのジョリパットで)塗装し直す
というのが理想でしょう。

しかし,そのような『出来る限り最高』に近い工事は

> [C_6_価格イメージ]
> 100〜120万円

ではまったく不可能ですから,
逆に,「100〜120万円で何ができるか」と考えると,
ちょっと詰め物をする程度の簡単なクラック処理で済ませて
「ジョリパットフレッシュ」で塗り替えるのが妥当と思います。
数年でまたクラックが入るかもしれませんし,
また同様に汚れるでしょうが仕方がないです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

改めて読み返すと,我ながらミもフタもない感じがしますが,
『要望』を「条件」として考えてみると厳しすぎて
このようなネガティヴなコメントにならざるを得ませんでした。

その後何の返信もないため,これで納得していただけたのかどうかも
わかりません。

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そして,昨年春,「ジョリパットフレッシュ」を使用した
当店初の塗り替え工事を行いました。
(上記の質問の方とは関係ない別のお家です,念のため)

で,今回のテーマは「ジョリパットフレッシュ」のインプレです。
カタログではわからない,現場目線の。

当店が施工させていただいた建物(住宅)は施工当時築9年,
「ジョリパット」のパターン(模様)は「クォータームーン」です。
北側の外壁に髪の毛くらいのひび割れ「ヘアークラック」が生じて
建築会社に補修を依頼した結果,補修跡が目立っていました。
  ↓
築9年目の「ジョリパット」

どういう補修が行われたのか,よく観察したところ,
コーキングの類が使われたわけではなくて,
単にひび割れの上から「ジョリパット」を塗りこんだようでした。
微妙に色が合わなかったみたいです。
  ↓
「ジョリパット」クラック補修跡アップ

でも,
何でもかんでも透明のシリコンシーリングをなすってしまうような
ものすごくイタイ業界人も珍しくないので,
変なものを使われていなくて良かったです。

---------------------------------------------------

使ったことのない材料の場合はどんなものか事前に知りたいものの
見積もりの段階ではまだほんとうに使うかどうかわかりません。
カタログやパンフレットの類はネットで閲覧できればよいのですが,
ネット上では欲しい情報が揃えられなかったため,実物の資料を
集めました。

「ジョリパット」豪華な色見本とカタログ

「ジョリパットフレッシュ」パンフレット2種 表紙

しかるに,それでも私が必要とした情報が見当たらないのでした。

「ジョリパット」および「ジョリパットフレッシュ」の製造販売元
「アイカ工業」は「塗料メーカー」ではなく「建材メーカー」なので
カタログの作り方が塗料メーカーとはかなり異なっています。

希釈率とか標準塗付量とか工程間間隔時間というような,
普通の塗料だったら「カタログに明記されているのが当たり前」
のことが記載されていなかったり,
よ〜く探さないと見つからなかったり。

これは“技術資料”ではなくて,“プレゼン資料”ですね。
  ↓
「ジョリパットフレッシュ」パンフレット

現場的には,こういう ↑ パンフレットでは役に立たないので,
その旨塗料店の営業さんに伝えたところ,
モノクロコピーの技術資料を持ってきてくれました。
元はメーカーからFAXで送られてきたもののようです。
  ↓
「ジョリパットフレッシュ」技術資料

---------------------------------------------------

下地には微細ながらクラックがあるので
水のような性状の下塗塗料「シーラー」ではなく
高粘度でボテボテな「微弾性フィラー JM-600」を
使用することに決定。
標準塗付量≒『塗布面積』はカタログに記載がありました。
  ↓
「ジョリパット」カタログの表記

1缶16kg入りで『14〜22m2/缶』ということは
16kg÷22m2 〜 16kg÷14m2 ということですから,即ち,
0.727〜1.142kg/m2ということになります。

下地が平らに近いか多めに希釈する場合には下限に近いわけだよね,
と想像して,巾の真ん中あたりの,1kg弱/m2と予想して発注。

カタログどころか技術資料にすら記載のなかった希釈率は
缶のラベルに記載してありました。
『ウールローラー』『5〜8%』です。
  ↓
「アイカ微弾性フィラーJM-600」ラベル

ここで,あれ?と思ったのは,
『所要量(kg/m2)』として『0.3〜0.6』と記載してあって,
カタログの記載である『14〜22m2/缶』を基にして算出した0.727〜1.142kg/m2と,ぜんぜん違うじゃん。

もうなんだか,錯綜してます。

で,実際に塗り終わって計算した結果は,
下限の5%で希釈して,0.715kg/m2(水を含まず)
まるまる2缶余ってしまいました。

ちなみに,アイカ工業の「微弾性フィラー JM-600」は
希釈する前から“しゃぶい”
(粘度が低い)ので,
「これ,中身SKじゃねえか?」と思いました。

もし本当にそうだったら,2千円台前半がノーマルですから
税込4千円近い価格はあまりにもスゴ過ぎです。

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次に,上塗ですが,
ごくごく一般的な水性シリコン樹脂上塗塗料だったら
確かに『ローラーで簡単』に塗れます,すいすいと。

しかしですね,「ジョリパットフレッシュ JQ-800」」は
譬えて言うと,単層弾性に細かい珪砂をものすごく大量に混ぜ込んで
無理矢理増量させたような かなり特殊な塗料 です。


メーカー文書中の希釈割合が『0〜3%』なので
最初は試しに『0%』(希釈無し)で塗ってみましたが,
それはもう,おそろしくどろどろでございます。

しかも,乾燥すると,入隅などちょっと厚く付いたところが
細かくひび割れてしまうのでした。

『0〜3%』指定にするなら,『0%』(希釈無し)で塗っても
塗膜が割れないように作るべきじゃないのかなあ?
と思いつつ,翌日からは『2%』で塗りました。

てなわけで,「ジョリパットフレッシュ」は
最終的に希釈2%で,2回塗りで,0.885kg/m2(水を含まず)

ごく普通の水性上塗塗料の場合であれば,同じく2回塗りで,
0.3kg/m2 が標準,といえば,0.885がいかに多いか,
一般の方にもわかっていただけるかと思います。

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以下,まとめです。

◆塗布量(塗付量)と希釈率
既存が「クォータームーン」の塗り替え
(下塗・上塗とも,ウールローラー塗り)

下塗:「微弾性フィラー JM-600」
5%(下限)希釈 0.715kg/m2(水を含まず)

上塗:「ジョリパットフレッシュ JQ-800」
2%希釈 2回塗りで 0.885kg/m2(水を含まず)

「太めのヘアクラックが結構多い」という状況でなければ
下塗塗料は上限(8%)まで希釈してもいいと思います。
そのほうが,たぶん模様に与える影響が少ないので。

「細めのヘアクラックが若干ある」程度だったら,
どろどろな上塗塗料で十分埋まってしまうと思われるため
下塗塗料は「微弾性フィラー JM-600」ではなく
「シーラー JS-560C90」でいいと思います。

ただ,模様の凹凸が深めの場合にシーラーを使うと
だらだら流れやすかったり,上塗塗料が大量に必要になったりする
可能性が出てくるので,その点では「微弾性フィラー」のほうが
良いかもしれません。

上塗塗料は上限の3%でも良いと思います。
それでも普通の水性上塗塗料よりも断然厚いです。

◆塗り味
一般的な水性上塗塗料に比べると非常に重いです。
昔懐かしい単層弾性塗料同様,塗膜がゴムいため,
生乾きで塗り重ねると引っ張って尖りますから,
上下の塗り継ぎを出さないようにするには,
乾燥してくる前につなげるか,逆に,ほぼ乾燥してからつなげること。

要するに,一般的な水性上塗塗料のつもりで見積もりをすると
えらい目に遭います。


コテではなくローラーで塗装するものなのに
なぜこれほど大量に珪砂を混入しているのか?

理由・意味を開発者に訊いてみたいものです,機会があれば。

◆仕上がり感
下塗も上塗もボテボテの塗料であるため,
施工前後を厳密に比較すると凹凸の具合は結構変わっています。
が,完全艶消しのたいへん落ち着いた質感に仕上がるためか,
パッと見には,ぜんぜん気になりません。

塗り板に建物と同じく3回塗りしてみたものです。
凹凸を際立たせるために,水平に近い角度から照明を当ててます。
ちょっとシワシワになるのは上塗塗料の性質というよりも
「微弾性フィラー」の肌が原因のようです。
  ↓
「ジョリパット」塗り替えサンプル


実際の外壁面の仕上がりは
(ここだと大きめの写真でのロールオーバーができないので)
補足ページ→「ジョリパットの塗り替え例」を見てください。

◆対クラック性
単層弾性に珪砂を混ぜ込んだような,と前記したように
「ジョリパットフレッシュ JQ-800」の塗膜は
想像以上に柔らかいです。
たぶん「微弾性フィラー JM-600」よりも。

これは上塗の塗装作業の際に使用した容器から剥がした
「ジョリパットフレッシュ JQ-800」の塗膜です。
  ↓


この柔軟性がどのくらい続くのか,経年で硬化するはずですから
(単層弾性塗料並みに3年もすれば結構カチカチになってしまうのか)
次回使う機会があれば紙に塗ったものを窓際に干して観察したいと
思います。

◆荷姿
上塗塗料は四角い一斗缶ではなくて,ペール缶に入っています。
それも,ペール缶に直接入れてあるのではなくて,
厚手のビニール袋に詰められた状態で缶に入っています。
  ↓
「ジョリパットフレッシュ」荷姿


なので,ビニールから別の缶に移せば,空き缶はキレイなままです。
  ↓
「ジョリパットフレッシュ」の空き缶

しかし,8缶中1つだけ中古な感じの缶がありました。
  ↓
なぜか中古感のある空き缶

そこで,「この缶,メーカーで回収(リサイクル)してますか?」
と塗料店に聞いてみたのですが,意外にも「NO」でした。
回収する費用のほうが高くついてしまうのかもしれませんけど,
捨ててしまうのは とてももったいない感じです(捨てましたけど)

◆耐候性,価格
耐候性に関しては,パンフレットに
『いつまでも仕上がりの美しさを保ちます』と書いてあるだけで,
具体的に「いつまでなのか?」を定義する「耐候形1種」というような
公的な規格は通していないものと思いますが,
『アクリルシリコン配合なので耐久性にも優れます』
と世情を意識したと思われる記載もあり,
一応は「水性シリコン樹脂塗料」という分類になるのかもしれません。

1缶1万円を切る価格は「水性シリコン樹脂塗料」としては安いものの
『充填材・骨材』の含有率が『40〜60%』(←MSDSの成分情報)
ということは,砂抜いて「10kgの価格」と考えると安くはないですし,
(もっと塗りやすくするために過剰に水を入れたりしない限りは)
一般的な水性上塗塗料の2倍以上の量を使います。

◆総評
初めて使用した感想として,また使いたいか?と聞かれたら
正直言って,気が進みません。
施主様から指定されない限り,次回は別のネタにしたいですが,
これに代わるお勧めのものが見いだせないため,
無難な選択としてまた使うかもしれません。

経年でどうなるのか,3年ごとに見に行きたいと思っています。

「ジョリパットフレッシュ」による外壁塗装 施工後

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2010年11月17日

板張りの家

本体の曽根塗装店HPは開設11年目に入りました。

ちょうど11年目の昨日 足場を外して完工となったお家は
HPからご依頼をいただいて2002年に施工させていただき,
8年8ヶ月後の今回で2回目のご依頼でした。

以下,初回お伺いした時からの写真をごらんください。

2002年1月撮影,当時築30年です。
(こちらは東南にあたります)
  ↓
施工前:2002年1月

時代的に考えて,当店が関わる直前の業者が使用した塗料は
「合成樹脂調合ペイント(SOP)」であろうと思われます。

このお家は南側のお隣に大きめのお家が わりと接近して建っていて
最も日射が強い時間帯はあまり日があたらないので
外壁の塗装にとっては長もちしやすい立地です。

しかし,塗装の剥がれが目立つだけでなく,所々板そのものが腐って
「麩菓子」のような状態になっているところがあったため,
補修工事を行い,あちこち合計で2坪分程度の板を張り替えてから
「弱溶剤2液形ウレタン樹脂塗料」を使用して塗装しました。
2002年2月撮影,仕上がりの写真です。
  ↓
施工後:2002年2月


その後,どうなっているか,3年後に見に行きました。
ごくわずかにツヤが落ちた程度で,全く問題ない状態でした。
2005年2月撮影です。
  ↓
施工3年後:2005年2月


さらに3年後(当店施工後6年目)また見に行きました。
まだツヤは残っていますが,明らかに色が褪せてきていました。
2008年2月撮影です。
  ↓
施工6年後:2008年2月


そして,今年の6月にご連絡をいただき,
再び外壁塗装を行うこととなりました。

当店施工後,8年と8ヶ月を経た状態です。
意外にも,6年目の状態とあまり変わらず,
剥がれることもなく頑張っていました。
2010年10月撮影です。
  ↓
施工8年8ヶ月後:2010年10月


足場を掛けて,相方と二人で丸2日間,
サンドペーパーでがしがしこすりまくりながらチェックした結果,
大工工事2人工+板金工事1人工の修繕工事を行い,
またしばらくはOKと思えるレベルに処置してから塗装しました。
一昨日,2010年11月16日撮影です。
  ↓
施工後:2010年11月


もう少し上を向いて撮ったのがこの写真です。
  ↓
施工後


足場を外す前に,印のところから撮ったのがこの写真です。
  ↓
足場から撮影

外壁の色は,前回の工事のときとほぼ同じ色で,
私のオヤジが「栗色」と言っていた,昔ながらの板下見の定番色です。
木枠は黒に少量の赤錆色を加えただけの(黄色を入れない)焦げ茶。
トタン部分の色は,古い10円玉をイメージして私が調色,
その色で雨樋も塗装しました。

同じ位置から,動画も。
(1280×720,いちおうHDでございます。
ぜひフルスクリーンでごらんください。)




今回は,「弱溶剤2液形ウレタン樹脂塗料」ではなく
「弱溶剤2液形シリコン樹脂塗料」を採用しました。
私の予想では,前回よりも色褪せが2〜3年遅くなるはずです。

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さて,このお家が今回で2回目のご依頼であることは
すでに冒頭に記しましたが,
「HPからのご依頼で施工させていただいたお家」という点では
初の「リピート様」であり,たいへんうれしく思いました。

そして,次のお家も「リピート様」です。
塗替物語,近々開始いたします。

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2010年02月02日

ベランダの笠木

今年は雪は降らないのではないか,と楽観していましたが,
降っちゃいましたね。

また更新しときます。

今回のお題は,「ベランダの笠木」です。
当店で施工させていただくことになるかもしれないお宅のための
ご説明なんですけど,実は。

以下,すごく長いです。

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花壇の下地補修鉄扉の塗装でもネタにさせていただいたお宅では
ベランダの外側に板が張ってありました。
ご覧の通り,経年劣化で板が反ってしまっていたので,
張り替えることに決定。
  ↓
ベランダ手すり壁外側板張り/施工前


板を剥がしてみたら,内側が腐ってました。
  ↓
ベランダ手すり壁内側の腐食状況1

  
ベランダ手すり壁内側の腐食状況2


外側からはぜんぜんわかりませんでした。

どこから水が入ったのか,よ〜く見ると,手すりの支柱の根元らしい。
根元の部材とトタンとの間には厚さ1ミリ位の
ゴムパッキンが入っているのですが,
ちょうど笠木のトタンの継目に支柱があるために段差で隙間が生じ,
ゴムパッキンが効かなかったようです。
  ↓
手すり支柱の根元


上のところのトタンの裏側の写真がこれです。
  ↓
笠木トタンの裏側


アルミの手すりは取外し,笠木のトタンは切断,腐った木材は交換。
  ↓
ベランダ笠木トタン切断後

  
ベランダ笠木の下地補修状況


トタンは3回塗りして,アルミの手すりに合わせた色で仕上げ,
アルミの手すりを復旧。
復旧の際には,ねじ穴から水が入らないように,
シーリング(コーキング)注入。
  ↓
笠木トタン塗装後

  ↓
ねじ穴にシーリング注入


ゴムパッキンを置いて,
  ↓
ゴムパッキン


元通りに手すりを復旧した後,念のため,さらに
根元の部品の外周にシーリング
  ↓
ベランダ支柱外周部シール

  ↓
ベランダ支柱外周部シール完了


これが施工中
  ↓
ベランダ笠木施工中


これが施工後
  ↓
ベランダ笠木施工後


話は本題からズレますが,
外側の板は張ってしまった後には
裏側はもちろん重ね目も塗れなくなりますから,
張る前に部材の状態で表裏両面2回塗りました。
  ↓
板は張る前に2回塗り



張ってからもう1回,表側に3回目を塗装して完了です。
  ↓
ベランダ手すり壁板張り完了


塗料は表面に膜を作らない浸透性の
防腐防虫木部保護着色塗料=WPステイン。
(「キシラデコール」「ノンロット」が有名です)

ウッドデッキや濡れ縁などによく使われる塗料ですが,
採用に当っては,接合部からの吸水が腐る原因になるため,
新設時には部材の状態で2回塗ってから組み立て,
組み上がってから最後にもう1回塗るというのが理想的です。

しかし,理想的に施工されることは,ほぼ絶無に近いでしょう。
実際,昔,新築工事の下請をしていた頃に,
そういう見積書を作って あっさり拒否られてますから (^^;)

---------------------------------------------------

話を本題,「ベランダの笠木」に戻します。

以上の事例のように,
上から打ち込んであるビスが貫通している「笠木」は,
無神経な施工をすると水が入って内側の木材が腐る,
というのは,過去にも経験しています。

なので,「これはマズイのではないか?」と思う場合,
取り外してシーリングするということを
過去に何度もやっています。

この写真は一昨年の夏に施工したお宅で,
やはり,笠木はトタン,手すりはアルミです。
  ↓
ベランダ手すり支柱施工前


冒頭のお宅では,笠木の上には水が溜まらないように
ぱっと見ただけではわからないくらい微妙に,
内側に向けて傾斜が付けてありました。
(アルミ屋は無神経だったけど,大工さんは繊細だったわけです)

が,このお宅では,そのような繊細な配慮は無く平坦。
手すりの根元が微妙に凹んで水が溜まり,トタンが錆びてます。

取り外してみると,「チューインガム」のようなパッキンが
挟んでありました。
  ↓
手すりを外したところ


チューインガムを撤去してサンドペーパーですりすり。
  ↓
笠木トタン ケレン後


錆止塗料を塗付して,乾いてから,
ねじ穴にシーリングを入れ込んで復旧。
  ↓
手すりの復旧状況

  ↓
ベランダ手すり復旧後


アルミの手すりも古ぼけていたので,目荒らしして下塗,
そのあとに,笠木と手すりを2回上塗りして出来上がり。
  ↓
ベランダ笠木・手すり 塗装後


トタンの継目にも細工してあります ↑

それはまた別の,昨年秋に施工したお宅の写真で
以下,解説いたします。

継目には「シリコン」のシーリングが付けてあります。
これが,トタンの合わせ目の内側までしっかり入っていれば
そのままでも構わないのですが,外からでは確認不可。
よって,この上にシーリングを重ねて打ちます。
まずは,「ラーメン」状のサンドペーパーですりすり。
  ↓
ベランダ笠木継目,ケレン後


「シリコン」のシーリングは安くて丈夫ですが,
塗料をはじいてしまうため,「シリコン」の重ね打ちはしたくない。
なので,とりあえず「シープラ/関西ペイント」を塗ります。
  ↓
ベランダ笠木継目,シープラ塗付後


「シープラ」が乾いてから,マスキングテープを貼ります。
  ↓
ベランダ笠木継目,マスキングテープ貼り


その上に5ミリ角の「バックアップ材」を貼り付けます。
  ↓
ベランダ笠木継目,バックアップ材貼り



シーリングは薄いと もたないので,
厚みを確保するため,「バックアップ材」で土手を作るわけです。
  ↓
バックアップ材の土手


接着剤的液体「プライマー」の塗付,乾燥後,
土手を埋めるようにシーリング(変成シリコン)。
  ↓
ベランダ笠木継目,ブリッジシール1


数日置いて硬化したら,土手とテープを除去して,
出来上がった5ミリ厚のシーリングの真上と外側に
またマスキングテープを貼ります。
  ↓
ベランダ笠木継目,ブリッジシール2


斜めにシーリングして,テープを除去したところです。
  ↓
ベランダ笠木継目,ブリッジシール3 完了


この方法は,「ブリッジ」とか「ブリッジシール」といいます。

※「バックアップ材」は「発泡ポリエチレン」で,
   プライマーを塗ってからシーリングしても密着しません。

このあと,手すりは取り外して,
「ブリッジ」の上にまた「シープラ」を塗付,
トタンには錆止塗料を塗付,
上塗を2回塗付して手すりと同じ色に仕上げた後,
シーリングを入れ込みながら手すりを復旧して完了。
  ↓
ベランダ笠木ブリッジシール部分,塗装後


---------------------------------------------------

さて,以上は,
笠木はトタン,手すりはアルミ,というパターンでしたが,
笠木も手すりもアルミ,ということもあります。
でも,油断はできません。

また別のお宅ですが,継目に「シリコン」のシーリングが
なんとなく詰めてあるだけ,というズサンな場合もあります。
  ↓
アルミの笠木の継目の隙間


内側の壁の断面(上面)に何も防水的処置がされていないとしたら,
当然水が入りますから,ブリッジシールが望ましいです。

そして,実際に弊害が生じていた例です。(また別のお宅です)
写真の赤丸のところ,錆汁が出てます。
  ↓
不審な錆汁


アルミの笠木には樹脂製のカバーが付いています。
  ↓
アルミ笠木の継目カバー


とりあえず,カバーを外してみると,
もし水が入っても,外側に流れ出るように,
ちゃんと内側に金具が仕込んであることがわかりました。
  ↓
アルミ笠木の継目カバーを外したところ


とすると,錆汁の原因は,手すりの支柱の根元しかないので,
(できればやりたくなかったんですが)手すりをバラします。
まず,丸棒を外す。
  ↓
ベランダ手すりの分解1


次に丸棒の取付金具と支柱のカバーを外す。
  ↓
ベランダ手すりの分解2


丸印のところにあるのは,錆びたネジの頭。
もはやドライバーで回せる状態ではないです。
  ↓
ネジが鉄じゃん!


ステンレスのネジじゃないことに苛立ちを禁じ得ませんが,
仕方がないので頭をヤスリで削り落とします。
  ↓
ネジ頭を削り取ったところ


支柱は白いアルミの筒が差し込んであり,
それを抜くと,ようやく,支柱のカバーの「受け」が取れました。
  ↓
ベランダ手すりの分解3


やはりここが原因です。
  ↓
ベランダ手すりの分解後と錆汁


「受け」と笠木の間には ちゃちなパッキンが入っていましたが
劣化してこの通り。(築13年です)
  ↓
築14年目のパッキン


支柱の芯と笠木の間に,
  ↓
ベランダ手すり支柱の芯と笠木

シーリングをたっぷり入れ込みます。
  ↓
ベランダ手すり支柱の芯と笠木の隙間にシーリング


支柱を復旧後,さらにカバーの上下にシーリング。
  ↓
ベランダ手すり支柱復旧後にさらにシーリング
  ↓

ベランダ手すり支柱のシーリング完了



このお宅はベランダが2つあって,2つとも同じことをしたので,
手すりをいじってただけで丸1日かかりました (TT)
  ↓
ベランダ手すり支柱のシーリング状況


いっそのこと,撤去して廃棄,新品に交換した方が早いし
確実なので,実際そうしたこともありますが,
かかる費用を考えるとなかなかそうもいかんので,
実用上支障がなければ,妥協します。

---------------------------------------------------

以上のようなことは,はっきり言って,えらいめんどくさい(爆)

こんな,足場取っちゃったらぜんぜんわかんないようなことを
チマチマとやっている間に,外壁が何十平米も塗れるわけで。

しかし,内側が腐ってるのを見たことがある私としては
すごくめんどくさいけど,やっておきたいと思うわけです。
怪しそうな場合は。
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<店主> at 09:18コメント(0) 

2010年01月26日

「DIY鉄骨塗装」終了

ちょうどよいところにMさんから
鉄骨塗装工事終了のメールが届きましたので
その一部をご紹介します。

---------------------------------------------------

2010.1.25(月)21:52
subject: 長かったっす(あざす)

こんばんわ
今年も宜しくされたく無いでしょうが・・・
今年も宜しくお願いします^^b

さて、連絡メールが遅くなりましたが、
ようやく塗装の方は終わりになりました。

考えるとキリが無いし、
100点満点も無いと痛感して反省しております。
やれる範囲の最善は行けたかな??

134HSのメールで塗るか?どうか?迷いましたが
折角購入して使わないのも
(ここで塗らねば塗る所が無いし、さらに探す気力は無いので)

物置の中の胴縁は、カーボマスチック2度塗りで完了にしました。

物置用に1缶(青色)を追加して、
手摺りは2度塗り部分と1度塗りに分かれてしまい
どこまで、1回なのか?裏返したか?
同色なので境が解らない部分が出来てしまいました。

しかし、曽根さんの忠告どうりに、
中空材料無しでフラットバーと鉄筋(これは失敗したが・・)
納得いく塗装は出来たと思います。


2度塗りは、終了してますが要所・要所がイマイチ(継ぎ目・ボルト)
最初の塗装部分だし塗膜も自信ないので外周は3度塗りにしました。

なるべく、厚めに
内側は、2度塗り
  ↓
内側「カーボマスチック15」2回目終了


外周は3度塗り(カーボマスチック)
  ↓
外側「カーボマスチック15」3回目終了


あと、1.5kgほど残ったのでこの際・・・と、思いましたが
流石に心折れまして^^;

トップコートに入りました。
正直、錆止めでの塗装が下手でしたので仕上がり感はイマイチですーー;
  ↓
外側「カーボライン134HS」終了


でも、これは先日曽根さんからのメールのように、見た目より質にこだわり
ベターより、錆止め性能のベストからの仕様なので納得です。

近くでみると、モコモコしてますけど・・・昼間だと・・これ
  ↓
内側「カーボライン134HS」終了


キタ━━━(゜∀゜)━━━!!
アルミ色ですが・・銀?シルバー?まあ、アルミなので1円色ですかねw

でも、メッチャ綺麗です。(近くで見なければ^^;)
虫の死骸も結構めり込んでしまった(あははw)

手摺りは取り外し可能で、
手摺り自体もボルトなので二人掛りなら取り外し可能です。
  ↓
鉄骨塗装終了


脚部は取り合えず変成シリコンいれて、暫くは様子見予定
  ↓
鉄柱根元変性シリコンシーリング打設


完成にはまだ時間が掛かりますが、
ひとまずこの仕様で様子を見て考えようかと

コンクリが乾いてウレタン防水かけるのも3月4月頃でしょうから、
曽根さんがまた我が家に来た時に、実際に現物を見てもらい、
アドバイスお願いします。

降って湧いたような余分な作業に
貴重なお時間を貰いまして有難うございました。
多少、塗装のことに関しては自信をもって挑みましたが、

正直これほど、大変なことになろうとは・・・
曽根さんがいわれた
「だから、鉄は怖いんですよw」
痛感しております。


---------------------------------------------------

というわけで,まとめると,
外側は,下記の4回塗り。

  下塗1回目:「カーボマスチック15」アルミニウム

  下塗2回目:「カーボマスチック15」レッド

  下塗3回目:「カーボマスチック15」ブルー

  上塗:「カーボライン134HS」シルバー

内側と手すりは,3回塗り。

物置の中は,2回塗り(上塗無し)。

---------------------------------------------------

それから,重要なことなので補足しておくと,
手すりは「中空材」を使わないこと。

「中空材」とは,角パイプや丸パイプのことで,
その場合,鉄自体は薄いので,錆びて穴が開きやすいのと,
溶接前の段階や溶接後の隙間から内側に水が入り,
閉じ込められて日が当り温度が上がると,
蒸気機関車の原理でパイプに内圧がかかり,
その結果,角パイプが膨張して丸くなることがあるのです。
そうなると,素地の変形に追従できなくなった塗膜は割れて
剥がれてしまいます。

角パイプの手すりの縦棒が膨張して膨らみ,
そこだけ塗装が剥がれてしまっている実例です。
  ↓
鉄の手すり

  
手すり縦棒の膨張


この場合,下の方に穴を開けると水が出てきます。
無垢材ならば,こうなることはありません。

また,経験上,断面がよりものほうが,塗装が長持ちします。
だと水平の部分に水が溜まるためだと思います。
下面ものほうが水切れが良いです。

それと,の場合,カドがきつい(尖っている)と塗膜が薄くなり,
そこから錆びやすくなるので,カドは丸みを帯びていた方が良いです。
同じ理由で,表面がぼこぼこした鉄筋を丸棒の代わりに使うのはNG。

ついでに,もう1点。
後で取り外す可能性がある場合,
ボルト,ナット,ワッシャーの類はステンレス製にして,
そこは塗装しないこと。
  ↓
鉄骨階段ブレス

  
ステンレスのボルトナット


鉄製のボルトを使用,ねじ山も塗装してしまうと
外すときに簡単には回らなくなり,タイヘンです。
あまりにもタイヘンなので,上の写真の現場は外すときに切断して,
ステンレスのボルト,ナット,ワッシャーで復旧しました。

---------------------------------------------------

Mさんからのメールの最後の方に書かれていますが,
実はこれで終わりではなく,春になってから
生コンを流した床面に,ウレタン防水する計画があります。

しかるに,左官工事(土間打ち)の収まりにモンダイがあって,厄介。
そのへんはいずれ「DIYウレタン防水」に続くかもしれません(?)

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店主
曽根匡史 1961年 A型

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