塗装工具・材料
2020年09月26日
鉄階段の塗装の厚さ
お久しぶりです。
重い見積書が一つ出来たので,ようやく一区切りとして更新いたします。
本日は,半年ほど前に「YouTube」で公開した動画に関するお話です。
件の動画の現場はビルの非常階段で,
施主様のご指定により「カーボマスチック」という
アメリカ発祥の錆止塗料を使用しており,
上塗塗料も同じ会社「ジャパンカーボライン社」の製品です。
高性能であることは確かなのですが,高価で,たいへんクセが強く,
カーボマスチックで鉄階段を塗ることは今後もうないだろうと思うと,
今回,どうしても「膜厚計」が欲しくなり,真剣に購入を検討しました。
「膜厚計」とは,「鉄の上の塗装の厚さを測る」ための機器です。
塗装用品商社 大塚刷毛製造(株) のフェア「マルテー祭」や
塗料販売店の展示会のブースで販売されている膜厚計は
安くても5万円以上するので,
これまでに欲しいと思ったことは何度かありましたが
自分が塗った塗装の厚みがどのくらいなのか,
単純に興味本位で測ってみたかっただけであって,
膜厚を測定する検査が入る公共工事をしているわけではなく
「業務上必要」ということではないため,購入には至りませんでした。
今回調べてみると,amazon だと1万円を切るようなものがあります。
しかし,レビューを見ると,取扱説明書が中国語だったりするらしいし,
どうも不自然なレビューがあったりして,いまいち信用できません。
検討の結果,私が購入したのは
「(株)カスタム」の「TG-01U」です。
すぐに壊れるというレビューも見ましたが,
1年は保証付きなのでまあいいか,と決定。
この膜厚計は「複数の計測値の平均を表示する機能」も備えていますが,
YouTube映えの問題もありますから,計測している場面を動画で撮影し
計測値をエクセルに打ち込んで編集してYouTubeに上げました。
で,どのくらいの厚みを付けられたのか,ご覧ください。
↓
重い見積書が一つ出来たので,ようやく一区切りとして更新いたします。
本日は,半年ほど前に「YouTube」で公開した動画に関するお話です。
件の動画の現場はビルの非常階段で,
施主様のご指定により「カーボマスチック」という
アメリカ発祥の錆止塗料を使用しており,
上塗塗料も同じ会社「ジャパンカーボライン社」の製品です。
高性能であることは確かなのですが,高価で,たいへんクセが強く,
それゆえ工事価格が跳ね上がってしまうため,なかなか採用できません。
カーボマスチックで鉄階段を塗ることは今後もうないだろうと思うと,
今回,どうしても「膜厚計」が欲しくなり,真剣に購入を検討しました。
「膜厚計」とは,「鉄の上の塗装の厚さを測る」ための機器です。
塗装用品商社 大塚刷毛製造(株) のフェア「マルテー祭」や
塗料販売店の展示会のブースで販売されている膜厚計は
安くても5万円以上するので,
これまでに欲しいと思ったことは何度かありましたが
自分が塗った塗装の厚みがどのくらいなのか,
単純に興味本位で測ってみたかっただけであって,
膜厚を測定する検査が入る公共工事をしているわけではなく
「業務上必要」ということではないため,購入には至りませんでした。
今回調べてみると,amazon だと1万円を切るようなものがあります。
しかし,レビューを見ると,取扱説明書が中国語だったりするらしいし,
どうも不自然なレビューがあったりして,いまいち信用できません。
検討の結果,私が購入したのは
「(株)カスタム」の「TG-01U」です。
CUSTOM TG-01U 膜厚計 ←Amazonリンク
CUSTOM TG-01U 膜厚計 ←楽天リンク
この膜厚計は,日本の会社から販売されていて,
日本語の取扱説明書が付いている膜厚計の中では たぶん最安です。すぐに壊れるというレビューも見ましたが,
1年は保証付きなのでまあいいか,と決定。
この膜厚計は「複数の計測値の平均を表示する機能」も備えていますが,
YouTube映えの問題もありますから,計測している場面を動画で撮影し
計測値をエクセルに打ち込んで編集してYouTubeに上げました。
で,どのくらいの厚みを付けられたのか,ご覧ください。
↓
今後,この鉄骨階段の「ケレン」に関しての記事を投稿する予定です。
※「カーボマスチック」および鉄の塗装については
下記の過去記事をご参照ください。
下記の過去記事をご参照ください。
2018年08月09日
近況報告
最新記事が「クリスマスの音楽」のままではあまりにもヒドイので
多数の見積書をお待たせしている状況下で非常に心苦しいのですが
約7ヶ月ぶりに軽く投稿する次第であります。
現在,塗装職人人生で初の,練馬区のお家を施工させていただいて
おります,昨日から台風でお休みですが。
他県の方にはわからないと思いますので書いておくと
当店所在地の神奈川県横浜市港北区から東京都練馬区まで
朝夕の往復に3時間ほど要します。
片道27kmほどで,大した距離ではありませんけれども,
都内を縦断するようなルートのため渋滞して混むのです。
よって通常は営業範囲外なのですが,今回は特別です。
ビルの隙間を抜けてくる風も空調の排熱で加熱されるため
都内で一番暑いらしいんですわ。
で,この猛暑でへろへろかというと,私はわりと平気なほうです。
もともと暑いのには強いほうらしく,加えて,
35℃を超えるような日には
を着て作業しているため
暑いには暑いですけど,夏バテとはまったく無縁で
日々粛々と作業を進めております。
ついでに書くと,空調服と「冷感スプレー」
を併用すると,30分程度ですが体感温度がかなり下がります。
目がすーすーするけど。
それから私は,もう10年以上前からこの靴
「親方寅さん」のブーツタイプ
を愛用しているのですが,数年前に,
作業着屋で売ってる黒や紺ではなく白があることを知って
夏に白に換えてみたところ驚くほど違いがあるので
ワンサイズ大き目の靴にして中敷きを入れると
真夏の屋根の上でも平気です。
---------------------------------------------------
このブログを始めたのですが,こんどは
ブログの投稿が滞ってしまう事態となり
5月8日に,こんなコメント↓をいただきました。
Posted by 閲覧者
初めてコメントいたします。
昔からちょくちょくブログ、ホームページとも拝見しております。
最近更新がありませんが、いかがお過ごしでしょうか。
また近況など拝見出来れば幸いでございます。
「閲覧者」さん,コメントありがとうございました m(_ _)m
「近況」は,ここには書けない 厄介な事情などがありまして
ブログの更新が出来なくなっていました。
まだしばしこんな感じの状態が続くと思いますが,
ここから脱したら当初目標の月2回の投稿に戻る所存ですので
懲りずに たまに覗いてみてください。
写真投稿なら「instagram」のほうが適しているのかもしれませんが
私的には やりたくない「Facebook」でアカウント作らないと
「instagram」ができないらしい(?)ので
「Google+」にしました。
というわけで,当ブログの更新をお待ちの皆様は
そっちを(そっちも)毎月チェックしてくださいね。
時短目的の運用ですから ねちねちした説明はしませんが,
見る人が見るとわかる写真をアップします。
文章無しタイトルのみで写真1枚のアップなら
(施主様専用一般非公開工事記録ページのため)
毎月300枚以上の写真を撮っている私には簡単なんです。
ちなみに,先月の写真はコレ↓
知ってる人は知ってると思いますけど,電灯線(電源ケーブル)って
外皮が軟質の塩ビなので,塗装すると「ブリード」しますよね。
だから本来はそんなものは塗装するべきではないし,
そもそもできれば長々と外壁に這わせないでもらいたい。
でも外壁塗装の前に長々と電灯線這わせてしまうという
新築時の段取りの失敗なのか,あるいは,
やむを得ず長々と外壁に這わせてしまった電灯線を
せめて目立たなくしたいという建築業者の思い遣りなのか,
電灯線が外壁と一緒に塗られていることがよくあります。
このお宅は新築時に電灯線を外壁に這わせたあとに
「弾性リシン」が吹き付けてあって,ブリードしてました。
そのまま上から普通に塗装すれば一旦は塗装した色になります。
が,ブリードは止まらず,ほぼ必ず再発して,また黒ずみます。
んで,ややもったいない気もしますが,1kg で 1.5万円,
多数の見積書をお待たせしている状況下で非常に心苦しいのですが
約7ヶ月ぶりに軽く投稿する次第であります。
現在,塗装職人人生で初の,練馬区のお家を施工させていただいて
おります,昨日から台風でお休みですが。
他県の方にはわからないと思いますので書いておくと
当店所在地の神奈川県横浜市港北区から東京都練馬区まで
朝夕の往復に3時間ほど要します。
片道27kmほどで,大した距離ではありませんけれども,
都内を縦断するようなルートのため渋滞して混むのです。
よって通常は営業範囲外なのですが,今回は特別です。
異例に早い梅雨明けと,
冷夏の昨年とは打って変わった記録的な暑さな上,
練馬区は海からの風が新宿などの高層ビルで遮られ,ビルの隙間を抜けてくる風も空調の排熱で加熱されるため
都内で一番暑いらしいんですわ。
もともと暑いのには強いほうらしく,加えて,
35℃を超えるような日には
(一昨年購入して昨年は1度も使わなかった)
を着て作業しているため
暑いには暑いですけど,夏バテとはまったく無縁で
日々粛々と作業を進めております。
ついでに書くと,空調服と「冷感スプレー」
を併用すると,30分程度ですが体感温度がかなり下がります。
目がすーすーするけど。
それから私は,もう10年以上前からこの靴
「親方寅さん」のブーツタイプ
を愛用しているのですが,数年前に,
作業着屋で売ってる黒や紺ではなく白があることを知って
夏に白に換えてみたところ驚くほど違いがあるので
同業者の皆様には夏は白い作業靴をおすすめします。
ワンサイズ大き目の靴にして中敷きを入れると
真夏の屋根の上でも平気です。
---------------------------------------------------
話は変わって,
もともとはHPの更新が滞ってしまうのを補うのが目的でこのブログを始めたのですが,こんどは
ブログの投稿が滞ってしまう事態となり
5月8日に,こんなコメント↓をいただきました。
Posted by 閲覧者
初めてコメントいたします。
昔からちょくちょくブログ、ホームページとも拝見しております。
最近更新がありませんが、いかがお過ごしでしょうか。
また近況など拝見出来れば幸いでございます。
「閲覧者」さん,コメントありがとうございました m(_ _)m
「近況」は,ここには書けない 厄介な事情などがありまして
ブログの更新が出来なくなっていました。
まだしばしこんな感じの状態が続くと思いますが,
ここから脱したら当初目標の月2回の投稿に戻る所存ですので
懲りずに たまに覗いてみてください。
で,ブログの投稿よりもさらにハードルが低い発信として
の運用を始めました。
使い方がイマイチよくわかってませんが,月1回の写真投稿です。
写真投稿なら「instagram」のほうが適しているのかもしれませんが
私的には やりたくない「Facebook」でアカウント作らないと
「instagram」ができないらしい(?)ので
「Google+」にしました。
というわけで,当ブログの更新をお待ちの皆様は
そっちを(そっちも)毎月チェックしてくださいね。
時短目的の運用ですから ねちねちした説明はしませんが,
見る人が見るとわかる写真をアップします。
文章無しタイトルのみで写真1枚のアップなら
(施主様専用一般非公開工事記録ページのため)
毎月300枚以上の写真を撮っている私には簡単なんです。
ちなみに,先月の写真はコレ↓
知ってる人は知ってると思いますけど,電灯線(電源ケーブル)って
外皮が軟質の塩ビなので,塗装すると「ブリード」しますよね。
だから本来はそんなものは塗装するべきではないし,
そもそもできれば長々と外壁に這わせないでもらいたい。
でも外壁塗装の前に長々と電灯線這わせてしまうという
新築時の段取りの失敗なのか,あるいは,
やむを得ず長々と外壁に這わせてしまった電灯線を
せめて目立たなくしたいという建築業者の思い遣りなのか,
電灯線が外壁と一緒に塗られていることがよくあります。
このお宅は新築時に電灯線を外壁に這わせたあとに
「弾性リシン」が吹き付けてあって,ブリードしてました。
そのまま上から普通に塗装すれば一旦は塗装した色になります。
が,ブリードは止まらず,ほぼ必ず再発して,また黒ずみます。
んで,ややもったいない気もしますが,1kg で 1.5万円,
ブリードオフプライマーの王者「シープラ」を奢るわけであります。
2017年08月22日
内吊りの軒樋(雨樋)の外し方と工具
新たに動画を公開しました。(「限定公開」を解除)
約1年前の撮影時に公開する予定だったのですが,
諸事情重なりまして遅れてしまいました。
---------------------------------------------------
はじめに一般の方向けの前置きをいたします。
屋根の先端部分の板のことを「破風板」(はふいた)とよび,
雨樋が付いている水平なほうの板は「鼻隠板」(はなかくしいた)
といいます。
↓
20年くらい前までは この部分に木材が使用されていましたが,
それ以降はサイディングボードのようなセメント系(窯業系)の
既製品が使われるのが一般的になっています。
塗り替え工事で高圧洗浄のときには軒樋があるので,
軒樋の裏側の部分は十分な洗浄が出来ませんし,
構造的に外壁同様の高圧を掛けるのも憚られます。
よって,真面目な塗装業者の場合は,
十分な洗浄が出来ない分,鼻隠板を研磨パッドでこするなど
鼻隠板を塗装する前に「ケレン」を行います。
(※「ケレン」=「clean」が転訛した塗装用語)
そして,必要があれば板の継ぎ目の補修を行ってから
下塗りを行い,それから上塗りを2回,合計3回塗装します。
軒樋が付いていると,その陰になる部分の鼻隠板を塗るときには
大き目のハケが使えませんから,ほんとうに隅々まで3回塗るなら
軒樋と鼻隠板の隙間に細い刷毛を入れてチマチマ塗る,
↓
さらには軒樋の上から唐草との間に細い刷毛を入れてチマチマ塗る,
ということを3回繰り返します。
↓
と,そんなチマチマしたことを3回も繰り返すくらいなら
軒樋が無い状態で作業したほうが断然作業がやりやすいです。
↓
なので,当店では塗り替え工事の際に
軒樋を取り外すことがちょいちょいあります。
↓
ケレンせず,継ぎ目の補修もせず,
ただテキト〜〜に1回か2回塗るだけで済ませる場合は,
軒樋を取り外す必要はまったくありません。
が,(くどいようですが)ケレンして継目の補修をして
本当に隅々までしっかり3回塗りたい場合は
軒樋脱着の手間を掛けたとしても,
トータルで作業時間が短縮できると思います。
と,ここまでで「前置き1」が終わり。
---------------------------------------------------
で,次,「前置き2」です。
軒樋が鼻隠板に対してどのように取り付けられているかというと,
昔は「外吊り」が一般的でした。
(軒樋の外側に金具が露出しているのが「外吊り」です)
↓
「外吊り」の場合は,軒樋を取り外すのは比較的簡単です。
軒樋を受ける金具の先端が軒樋の内側に折り曲げてあるだけなので
その「爪」を引き起こせばOKです。
(※もっと古いものだと銅線で結わいてあるパターンもあります)
↓
しかし,15年くらい前?から一般的になってきている
「内吊り」の軒樋はそんなに簡単には外れません。
(外側に金具が露出していないのが「内吊り」です)
↓
雨樋を取り付ける専門業者「建築板金」の職人でも,
「あれは外せない」と言い切る職人が居るくらいです。
と,たいへん長くなりましたが,ようやく前置きが終わりました〜。
---------------------------------------------------
内吊りの軒樋を特殊な工具「軒樋アンロッカー」を使って
簡単に取り外している様子を撮ったのがこの動画です。
↓
「軒樋アンロッカー」はまだ発売されていない試作品です。
オリジナルは市販のヘラを改造して私が自作したもので
それを工具メーカー「土牛産業」様に送って作ってもらいました。
これが新発売されてもバカ売れするとは思えませんが,
私と同じように軒樋を外したいと思っている塗装職人が
日本に100人くらい?は居るんじゃないかと思いますし,
現場で板金職人に試用してもらったところなかなか好評だったので
塗装職人よりも板金職人に売れるような気もします。
※「エスロンRV-105」など,これを使用しても外せない
非常に厄介なタイプの軒樋もあります。
アンケート結果によっては?発売されることになるかもしれません。
※スマホの方は下記からどうぞ
◆投票する
◆投票せず結果を見る
---------------------------------------------------
なお,一般の方のために追記しておくと,
軒樋を取り外すために切断する場合には,
その軒樋が絶版製品でないか事前に確認する必要があります。
現行製品ならこのような繋ぎの部材が入手可能で,
切っても再接続できます。
↓
切断するときにはこのノコギリが使いやすいです。
「Z パイプソー先細 08043」
やってみるとわかりますが,先端が細いのがミソ。
↓
「Z パイプソー先細 08043」Amazonリンク
---------------------------------------------------
このあと,(途中で他の話題に飛ぶかもしれませんが)
「広小舞部分の処置と鼻隠板ケレン」
「鼻隠板 継目掘り込み」
「鼻隠板 継目シーリング」
と,すべて動画有りの「鼻隠板シリーズ」が続く予定です。
約1年前の撮影時に公開する予定だったのですが,
諸事情重なりまして遅れてしまいました。
---------------------------------------------------
はじめに一般の方向けの前置きをいたします。
屋根の先端部分の板のことを「破風板」(はふいた)とよび,
雨樋が付いている水平なほうの板は「鼻隠板」(はなかくしいた)
といいます。
↓
20年くらい前までは この部分に木材が使用されていましたが,
それ以降はサイディングボードのようなセメント系(窯業系)の
既製品が使われるのが一般的になっています。
塗り替え工事で高圧洗浄のときには軒樋があるので,
軒樋の裏側の部分は十分な洗浄が出来ませんし,
構造的に外壁同様の高圧を掛けるのも憚られます。
よって,真面目な塗装業者の場合は,
十分な洗浄が出来ない分,鼻隠板を研磨パッドでこするなど
鼻隠板を塗装する前に「ケレン」を行います。
(※「ケレン」=「clean」が転訛した塗装用語)
そして,必要があれば板の継ぎ目の補修を行ってから
下塗りを行い,それから上塗りを2回,合計3回塗装します。
軒樋が付いていると,その陰になる部分の鼻隠板を塗るときには
大き目のハケが使えませんから,ほんとうに隅々まで3回塗るなら
軒樋と鼻隠板の隙間に細い刷毛を入れてチマチマ塗る,
↓
さらには軒樋の上から唐草との間に細い刷毛を入れてチマチマ塗る,
ということを3回繰り返します。
↓
と,そんなチマチマしたことを3回も繰り返すくらいなら
軒樋が無い状態で作業したほうが断然作業がやりやすいです。
↓
なので,当店では塗り替え工事の際に
軒樋を取り外すことがちょいちょいあります。
↓
ケレンせず,継ぎ目の補修もせず,
ただテキト〜〜に1回か2回塗るだけで済ませる場合は,
軒樋を取り外す必要はまったくありません。
が,(くどいようですが)ケレンして継目の補修をして
本当に隅々までしっかり3回塗りたい場合は
軒樋脱着の手間を掛けたとしても,
トータルで作業時間が短縮できると思います。
と,ここまでで「前置き1」が終わり。
---------------------------------------------------
で,次,「前置き2」です。
軒樋が鼻隠板に対してどのように取り付けられているかというと,
昔は「外吊り」が一般的でした。
(軒樋の外側に金具が露出しているのが「外吊り」です)
↓
「外吊り」の場合は,軒樋を取り外すのは比較的簡単です。
軒樋を受ける金具の先端が軒樋の内側に折り曲げてあるだけなので
その「爪」を引き起こせばOKです。
(※もっと古いものだと銅線で結わいてあるパターンもあります)
↓
しかし,15年くらい前?から一般的になってきている
「内吊り」の軒樋はそんなに簡単には外れません。
(外側に金具が露出していないのが「内吊り」です)
↓
雨樋を取り付ける専門業者「建築板金」の職人でも,
「あれは外せない」と言い切る職人が居るくらいです。
と,たいへん長くなりましたが,ようやく前置きが終わりました〜。
---------------------------------------------------
内吊りの軒樋を特殊な工具「軒樋アンロッカー」を使って
簡単に取り外している様子を撮ったのがこの動画です。
↓
「軒樋アンロッカー」はまだ発売されていない試作品です。
オリジナルは市販のヘラを改造して私が自作したもので
それを工具メーカー「土牛産業」様に送って作ってもらいました。
これが新発売されてもバカ売れするとは思えませんが,
私と同じように軒樋を外したいと思っている塗装職人が
日本に100人くらい?は居るんじゃないかと思いますし,
現場で板金職人に試用してもらったところなかなか好評だったので
塗装職人よりも板金職人に売れるような気もします。
※「エスロンRV-105」など,これを使用しても外せない
非常に厄介なタイプの軒樋もあります。
「軒樋アンロッカー」発売されたら買いますか?
というアンケートを設置しましたので,ぜひ,一票入れてください。アンケート結果によっては?発売されることになるかもしれません。
※スマホの方は下記からどうぞ
◆投票する
◆投票せず結果を見る
---------------------------------------------------
なお,一般の方のために追記しておくと,
軒樋を取り外すために切断する場合には,
その軒樋が絶版製品でないか事前に確認する必要があります。
現行製品ならこのような繋ぎの部材が入手可能で,
切っても再接続できます。
↓
切断するときにはこのノコギリが使いやすいです。
「Z パイプソー先細 08043」
やってみるとわかりますが,先端が細いのがミソ。
↓
「Z パイプソー先細 08043」Amazonリンク
---------------------------------------------------
このあと,(途中で他の話題に飛ぶかもしれませんが)
「広小舞部分の処置と鼻隠板ケレン」
「鼻隠板 継目掘り込み」
「鼻隠板 継目シーリング」
と,すべて動画有りの「鼻隠板シリーズ」が続く予定です。
2015年01月07日
微弾性フィラーエポCT
諸事情重なった結果,久しく滞っていた見積書作成が
結局年を越してしまいまして時間の余裕が無いのですが
今回のネタは「新製品情報」ですから,
とりあえず,新年1回目として投稿いたします。
---------------------------------------------------
エッフェル塔の測色をしていただいた,
「シャープ化学工業」の三田さんは経歴がストレートじゃない分,
ただの営業マンではないので
シーリング材に関してわからないことがあると
あれこれ教えていただいております。
(私が知らないうちに部長になっててびっくり)
で,三田さんから「こういう製品を作ったら需要がありますか?」とか
逆に,私から「こういう製品を作ってくれませんか?」みたいな話もします。
調べてみると2007年から始まったそのようなお付き合いの中で,
私が数年前からずっとリクエストし続けていたものがこれです。
やっと実現しました。(去年の夏くらいに)
↓
---------------------------------------------------
以下,一般の方のために書き足しておきます。
横張りサイディングの場合は左右の継ぎ目は「目地」が設けられており,
シーリング(コーキング)して納めてあるのに対し,
上下は少し重なっているのでシーリングしないのが普通です。
でも,重なり目のところに隙間が開いていることがよくあって,
塗り替え工事の際,薄い色で塗装するとこれが結構目立つことがあり,
塗装屋によっては埋めてから塗装するわけであります。
埋める習慣が無い業者もいれば予算上埋められない業者もいて
世の中いろいろです。
※「この隙間は通気のために残しておかなければならないのでは?」
横浜市の戸建住宅の平均的サイズ,延べ床面積100m2だとすると,
単純な四角い総2階の建物の場合で外壁の外周はおおよそ28m。
2階建ての外壁面の高さ,だいたい5.4mに対して
サイディングボードの短辺は45cmくらいなので
上下方向に12枚くらいのボードが張ってあります。
とすると,上下の継ぎ目は11本くらい。
ということで,外周28mに対して11本=308m,
でも外壁面積のだいたい3割が窓なので,3割引きとしても
200mくらいは上下の継ぎ目があることになります。
露骨に隙間が目立つところが多い建物もあれば
ほとんど隙間が目立たない建物もあり,かなり差があるのですが,
その違いはおそらく,関わった職人の気遣いの差だと思います。
---------------------------------------------------
この隙間の巾は最大でも2ミリ程度なので,
縦目地に使用するシーリング材を使用するほどの隙間ではないです。
手近なところで,内装用の「ボンドコーク」の類いを使用すると
「肌」が滑らか過ぎて仕上がりに違和感が生じる可能性があります。
よって,当店では,以前から存在している
外装用のチューブ入り製品を使用してきました。
狭くて入り組んだところで使用する場合や
ごく少量しか必要でない場合なら
チューブ入りのほうがコンパクトですし,
ガンが必要でないため,手軽で便利です。
しかし,100mを超えるようなボリュームになると
チューブではなくてカートリッジに入っている方が
作業がスムーズで断然ラクですから,
「埋める派」の人にはおすすめの一品であります。
この商品がいくら売れても私には1円も入りませんが
あまりにも売れないと廃番になってしまい
私が不便なので(笑)同業者の皆様,よろしくです。
結局年を越してしまいまして時間の余裕が無いのですが
今回のネタは「新製品情報」ですから,
とりあえず,新年1回目として投稿いたします。
---------------------------------------------------
エッフェル塔の測色をしていただいた,
「シャープ化学工業」の三田さんは経歴がストレートじゃない分,
ただの営業マンではないので
シーリング材に関してわからないことがあると
あれこれ教えていただいております。
(私が知らないうちに部長になっててびっくり)
で,三田さんから「こういう製品を作ったら需要がありますか?」とか
逆に,私から「こういう製品を作ってくれませんか?」みたいな話もします。
調べてみると2007年から始まったそのようなお付き合いの中で,
私が数年前からずっとリクエストし続けていたものがこれです。
やっと実現しました。(去年の夏くらいに)
↓
---------------------------------------------------
以下,一般の方のために書き足しておきます。
横張りサイディングの場合は左右の継ぎ目は「目地」が設けられており,
シーリング(コーキング)して納めてあるのに対し,
上下は少し重なっているのでシーリングしないのが普通です。
でも,重なり目のところに隙間が開いていることがよくあって,
塗り替え工事の際,薄い色で塗装するとこれが結構目立つことがあり,
塗装屋によっては埋めてから塗装するわけであります。
埋める習慣が無い業者もいれば予算上埋められない業者もいて
世の中いろいろです。
※「この隙間は通気のために残しておかなければならないのでは?」
と思っている方は この記事 を読んでください。
横浜市の戸建住宅の平均的サイズ,延べ床面積100m2だとすると,
単純な四角い総2階の建物の場合で外壁の外周はおおよそ28m。
2階建ての外壁面の高さ,だいたい5.4mに対して
サイディングボードの短辺は45cmくらいなので
上下方向に12枚くらいのボードが張ってあります。
とすると,上下の継ぎ目は11本くらい。
ということで,外周28mに対して11本=308m,
でも外壁面積のだいたい3割が窓なので,3割引きとしても
200mくらいは上下の継ぎ目があることになります。
露骨に隙間が目立つところが多い建物もあれば
ほとんど隙間が目立たない建物もあり,かなり差があるのですが,
その違いはおそらく,関わった職人の気遣いの差だと思います。
---------------------------------------------------
この隙間の巾は最大でも2ミリ程度なので,
縦目地に使用するシーリング材を使用するほどの隙間ではないです。
手近なところで,内装用の「ボンドコーク」の類いを使用すると
「肌」が滑らか過ぎて仕上がりに違和感が生じる可能性があります。
よって,当店では,以前から存在している
外装用のチューブ入り製品を使用してきました。
狭くて入り組んだところで使用する場合や
ごく少量しか必要でない場合なら
チューブ入りのほうがコンパクトですし,
ガンが必要でないため,手軽で便利です。
しかし,100mを超えるようなボリュームになると
チューブではなくてカートリッジに入っている方が
作業がスムーズで断然ラクですから,
「埋める派」の人にはおすすめの一品であります。
この商品がいくら売れても私には1円も入りませんが
あまりにも売れないと廃番になってしまい
私が不便なので(笑)同業者の皆様,よろしくです。
2013年01月13日
継ぎ柄用ワンタッチジョイント(ローラー塗装用品)
普段は曽根塗装店の代表者兼職人兼雑用係の私ですが
昨年2012年は他社の4つの現場で一職人として作業しました。
合計日数としてはあまり多くはないですが,
わずか数日であっても 思いがけない新しい発見があったり,
自己確認・再確認が出来たりするので結構好きです。
(たまには)
で,年末に呼ばれた現場にて撮影した動画がこれです。
↓
考案者:東京都足立区の(有)共栄塗装工業の鈴木社長からは
この日から遡ること半年くらい前に電話をもらい,
の話を聞いて,図面も見せてもらっていましたが,
実物(試作品)はこの日に初めて手にしました。
曽根塗装店の場合は住宅の塗り替え現場がほぼ100%ですから
継ぎ柄(長柄)を使うとしたら,ベランダの下の上裏とか
ガレージの天井くらいで,滅多に出番がありません。
しかし,動画中でも書いている通り,現場の状況によっては
高い部分と低い部分を同時に塗り進めたいことがあり
継ぎ柄を素早く外したり付けたりしたいときには
ワンタッチで簡単に着脱ができるのはかなり重宝するはずです。
私の個人的な感想としては,滅多に使う機会が無いとしても,
何かの時のために1個は持っておきたいと思わせる一品です。
---------------------------------------------------
さて,このブログは同業者の方も見ていると思いますから
こんなアンケートを置いてみることにしました。
投票よろしくお願いいたします。
↓
---------------------------------------------------
製品化するには樹脂を成型するための金型が必要で
これにかなりの費用が掛かるはずなので,
赤字を出さずに世に広めるためには ただ作るだけではなく,
宣伝や流通のルートも重要になってくるでしょう。
そこで,まずは
現場仕事のついでに動画を撮ってほしい,
と依頼された次第です。
企業として製品化に関心のある方は是非下記へご連絡を。
kyoeipaint●gmail.com
(スパム対策のため ● を @ に変えてください)
昨年2012年は他社の4つの現場で一職人として作業しました。
合計日数としてはあまり多くはないですが,
わずか数日であっても 思いがけない新しい発見があったり,
自己確認・再確認が出来たりするので結構好きです。
(たまには)
で,年末に呼ばれた現場にて撮影した動画がこれです。
↓
考案者:東京都足立区の(有)共栄塗装工業の鈴木社長からは
この日から遡ること半年くらい前に電話をもらい,
「ローラーハンドルと継ぎ柄を
簡単に付けたり外したりできるようにする部品」
簡単に付けたり外したりできるようにする部品」
の話を聞いて,図面も見せてもらっていましたが,
実物(試作品)はこの日に初めて手にしました。
曽根塗装店の場合は住宅の塗り替え現場がほぼ100%ですから
継ぎ柄(長柄)を使うとしたら,ベランダの下の上裏とか
ガレージの天井くらいで,滅多に出番がありません。
しかし,動画中でも書いている通り,現場の状況によっては
高い部分と低い部分を同時に塗り進めたいことがあり
継ぎ柄を素早く外したり付けたりしたいときには
ワンタッチで簡単に着脱ができるのはかなり重宝するはずです。
私の個人的な感想としては,滅多に使う機会が無いとしても,
何かの時のために1個は持っておきたいと思わせる一品です。
---------------------------------------------------
さて,このブログは同業者の方も見ていると思いますから
こんなアンケートを置いてみることにしました。
投票よろしくお願いいたします。
↓
---------------------------------------------------
製品化するには樹脂を成型するための金型が必要で
これにかなりの費用が掛かるはずなので,
赤字を出さずに世に広めるためには ただ作るだけではなく,
宣伝や流通のルートも重要になってくるでしょう。
そこで,まずは
現場仕事のついでに動画を撮ってほしい,
と依頼された次第です。
企業として製品化に関心のある方は是非下記へご連絡を。
kyoeipaint●gmail.com
(スパム対策のため ● を @ に変えてください)