雑記

2020年01月02日

「Google+」消滅

お久しぶりです。
そして,あけましておめでとうございます。

もうひと月以上過ぎてしまいましたけれども,
2019年11月16日は曽根塗装店HP開設20周年記念日でした。

10年目の節目のときと同様,何か記事を書こうかと考えましたが
そのような時間的余裕がなく,
結局,昨年は1回も投稿できないまま2020年になってしまいました。

で,いいかげん投稿しておこうということで,今回の記事ですが,
「Google+」が昨年4月でサービス終了となり,
投稿した8葉のうち7葉の写真が閲覧不可になってしまいましたので
少々コメントを加えて ここに転載しておきます。

※以下の写真をクリックすると
別ウィンドウで大きなサイズの写真が開きます。
このページに戻るときには そのウィンドウを閉じてください。

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◆2018.3 クリア塗装ではありません

G+1803

を行うことが一般的になってきているようです。
しかし,過去の記事にも書いたとおり,
私はクリア塗装が好きではありません。

で,このお家では(望まれてクリア塗装の見積も作りましたが)
クリア塗装ではなく「3色塗り」が採用されました。

過去,試し塗りで3色塗りをやってみたことが何度かありましたが
採用されたのはこのお家が初めてです。

サイディングの多彩色仕上げで2色使用することを「ダブルトーン」
3色使用することを「トリプルトーン」と称する場合もあるようで,
誰でも簡単にできるように,作業工程・工法などをシステム化して,
色の組み合わせもあらかじめ用意している塗料メーカーもあります。

が,このお家の3色塗りは,現場で施主様とご相談しながら,
私が色合いを微調整して何パターンも試し塗りした末に決まった
オリジナルの配色であります。

2色塗りの場合,サイディングの凹凸模様の高低差に依存して
ベルベットのような短毛のローラーで2色目を塗る
わけですが,
では,3色塗りの場合,3色目はどうするのかというと,
改造したローラーでランダムに塗ります。

いずれは, befor after など,HPに載せたいと思っています。

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◆2018.4 タスマジック使ってみた

G+1804

原料からアスベストが除外されて間もない頃のカラーベストは
それまでのカラーベストに比べると格段にひび割れが多いことがあり,
これはもう塗って済ませるレベルじゃないよなあー
という状態のこともたまにありますが,
割れを補修して塗装する,というケースもございます。

そんな時の補修方法としては,
シーリング(コーキング)するのが一般的と思われ,
屋根材メーカー純正の補修材である「ルーフキーパー」なる製品も
要するに変成シリコンシーリング材です。

しかるに一昨年シーリングよりもはるかに優れていると思える製品
「タスペーサー」の販売元「セイム」から新発売されました。
それが「タスマジック」です。

シーリング材とは全く異なり,
低圧注入の材料を転用?したような補修材で,
たいへんよく考えられていて感心しました。
補修後もすごく丈夫です。

写真と動画で きっちり記録がとってありますので,
時間に余裕が出来たら,整理して公開したいと考えています。

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◆2018.5 土台水切上塗1回目

G+1805

モルタル外壁で水切が設けられている場合には,
水切の上に新築時の外壁の塗料が無様に越境しているのが普通なので
美しく仕上げるためには,まずそのはみ出ている塗料を
ある程度削るところから始まります。
それと同時に全面をサンドペーパーでこすって傷を付け,
これから塗る塗料の喰い付きを良くします。
(↑「目荒し」といいます)
それから錆止塗料1回,上塗塗料2回の合計3回塗りが
曽根塗装店の標準です。


逆に,激安塗装工事店の場合は,
目荒しも下塗も無しで,色分けすらも省かれて
ただただ単純に,外壁と一緒くたに水切を塗って済ませます。

この世は多様性に満ち満ちておりますので,そのような世界もあり,
それはそれでナシではないのかな,と思います。

でも,「悪徳塗装業者の手抜きを見抜け!!」的な煽り記事の中で
「鉄部などの細部の塗装は2回塗りが基本です」などと
言い切ってしまうのはダメだと思いますけど (笑)

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◆2018.06 軒樋外してケレン

G+1806

雨樋をあちこち切断,スペシャルツール「軒樋アンロッカー」で
内吊りの軒樋を取外し,鼻隠板にサンドペーパーを掛けている場面です。

他の現場で撮影した同じ場面の動画を公開予定ですので
ここではこのくらいの記述にしておきます。

「軒樋アンロッカー」については,この記事

甚だ遺憾ながら,「販売数が見込めない」という判断により,
土牛産業様からの発売はボツになりましたが。

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◆2018.07 電灯線に「シープラ」を塗る

Google+1807

これについては前の前の記事の終わりのほうに書きましたので,
そちらをご覧ください。

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◆2018.08 メーターは読めるように養生

G+1808

最近は通信機能が内蔵されていて
検針しなくてもいいメーターが増えつつあるようですが,
基本的には電気・ガス・水道は検針があり,
月に1回もしくは2ヶ月に1回,検針員の方が見に来ます。

塗装工事中だと足場が立っていてシートで覆われているため,
普段と同じようには検針が出来ないことが多々あると思われ,
検針員の方からすれば結構迷惑な状態であろうと思います。

なので,私は,せめて読めるように養生しておくようにしています。
曽根塗装店はめちゃめちゃ工期が長いですからなおさら。

あ,検針の人が来たな,と気が付き,私がメーターの近くにいた場合は,
私が数字を読み上げて検針員の人に伝えることもあります。

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◆2018.09 ビス穴には円錐状に丸めたガムテを

G+1809

電気配線の留め具とか,エアコンの配管カバーとか,
そのまま外壁と一緒にグチャグチャ塗ってしまうペンキ屋が主流ですが
曽根塗装店では,外壁にビス留めされているものを外す,
ということが頻繁にあります。

その場合,外壁の塗装で使用する塗料によっては,
ビスの穴が塗料で埋まってしまってどこだかわからなくなって
復旧の際に微妙に難儀することになってしまいますから,
養生の段階でビス穴の目印として
円錐状に丸めたガムテをビス穴に差し込んでおきます。

また,ビスは,ほとんどの場合 鉄ビスが使われているので,
復旧のときにはステンレスに変えてしまいます。
なので,捨ててしまう既存のビスを入れておく,という方法もあり,
以前はそうしていたのですが,ローラーの毛が引っ掛かるのですよ。
そこで,ガムテに変えたわけです。
ガムテだとローラーでそのまま塗っても引っ掛かりません。

この方法を大分県の北条塗装店の北条さんに電話で教えたところ,
「すげえやりづらいんですけど」とのこと,
写真を見せてもらうと,糊面を外側にしてました。
「糊面は内側だってば」と教えましたが,
糊面を外側にしてみるとそのほうが抜けにくいことがわかり,
以来,糊面を外側にしてます。
フィードバック,ですね (^^)

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◆2018.10 旧シール撤去後,再充填前の雨養生

G+1810

サイディングのシーリングの劣化の仕方として,
「サイディングの断面から剥がれている」ということがよくあります。


剥がれてしまうのはなぜか,と考えるに,思い当たる原因は2つ。

シーリングを打設する前に,接着剤的液体「プライマー」を塗るのですが
プライマーの塗布を省かれたり,塗布が不十分な場合
シーリングがしっかりくっ付きませんので,剥がれてしまうでしょう。

そしてもう一つは,「プライマー」を塗る時点で
サイディング断面が湿っていた場合ではないかと思います。

新築工事では,サイディングが張られてからシーリングが打設されるまで,
数日間タイムラグがあるのはよくあることですが,
その間 雨が降る場合に備えて,断面が雨で濡れないように養生されている,
なんていうのは今までにただの一度も見たことがないです。
やってほしいとお願いしても,たぶん無理でしょうし。

しかし,無塗装の切断面が雨水を吸ってしまったら
乾くまでにかなり時間がかかり,
湿ったままプライマーを塗ることはできても効きませんので,
シーリングの接着性は非常に低下すると思われ,結果,
「サイディングの断面から剥がれる」ということになるでしょう。

当店で行ったサイディングのシーリングのその後の追跡調査では,
経年でシーリングの真ん中からひびが入ってくることはあっても,
サイディングの断面から剥がれたことは一度も無いので
サイディング断面が乾燥した状態でしっかりプライマーを塗る
ということが守られなかった場合に剥がれる,と確信しています。

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前の前の記事に対して
「Google+」が廃止されることに関してコメントをいただきましたが
(「610」さんありがとうございます)
廃止された「Google+」の代わりに「Instagram」を始めることはせず

今年は少し頑張ってこのブログの投稿をしよう

と年頭の所感であります。

20200101


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2018年08月09日

近況報告

最新記事が「クリスマスの音楽」のままではあまりにもヒドイので
多数の見積書をお待たせしている状況下で非常に心苦しいのですが
約7ヶ月ぶりに軽く投稿する次第であります。

現在,塗装職人人生で初の,練馬区のお家を施工させていただいて
おります,昨日から台風でお休みですが。

他県の方にはわからないと思いますので書いておくと
当店所在地の神奈川県横浜市港北区から東京都練馬区まで
朝夕の往復に3時間ほど要します。

片道27kmほどで,大した距離ではありませんけれども,
都内を縦断するようなルートのため渋滞して混むのです。
よって通常は営業範囲外なのですが,今回は特別です。

異例に早い梅雨明けと,
冷夏の昨年とは打って変わった記録的な暑さな上,
練馬区は海からの風が新宿などの高層ビルで遮られ,
ビルの隙間を抜けてくる風も空調の排熱で加熱されるため
都内で一番暑いらしいんですわ。

2018年7月23日練馬区
 
2018年8月2日練馬区
 
で,この猛暑でへろへろかというと,私はわりと平気なほうです。

もともと暑いのには強いほうらしく,加えて,
35℃を超えるような日には
(一昨年購入して昨年は1度も使わなかった)


を着て作業しているため
暑いには暑いですけど,夏バテとはまったく無縁で
日々粛々と作業を進めております。

ついでに書くと,空調服と「冷感スプレー」



を併用すると,30分程度ですが体感温度がかなり下がります。
目がすーすーするけど。

それから私は,もう10年以上前からこの靴
「親方寅さん」のブーツタイプ



を愛用しているのですが,数年前に,
作業着屋で売ってる黒や紺ではなく白があることを知って
夏に白に換えてみたところ驚くほど違いがあるので
同業者の皆様には夏は白い作業靴をおすすめします。

ワンサイズ大き目の靴にして中敷きを入れると
真夏の屋根の上でも平気です。

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話は変わって,
もともとはHPの更新が滞ってしまうのを補うのが目的で
このブログを始めたのですが,こんどは
ブログの投稿が滞ってしまう事態となり
5月8日に,こんなコメント↓をいただきました。

    Posted by 閲覧者
    初めてコメントいたします。
    昔からちょくちょくブログ、ホームページとも拝見しております。
    最近更新がありませんが、いかがお過ごしでしょうか。
    また近況など拝見出来れば幸いでございます。

「閲覧者」さん,コメントありがとうございました m(_ _)m
「近況」は,ここには書けない 厄介な事情などがありまして
ブログの更新が出来なくなっていました。

まだしばしこんな感じの状態が続くと思いますが,
ここから脱したら当初目標の月2回の投稿に戻る所存ですので
懲りずに たまに覗いてみてください。

で,ブログの投稿よりもさらにハードルが低い発信として


の運用を始めました。
使い方がイマイチよくわかってませんが,月1回の写真投稿です。

写真投稿なら「instagram」のほうが適しているのかもしれませんが
私的には やりたくない「Facebook」でアカウント作らないと
「instagram」ができないらしい(?)ので
「Google+」にしました。

というわけで,当ブログの更新をお待ちの皆様は
そっちを(そっちも)毎月チェックしてくださいね。
時短目的の運用ですから ねちねちした説明はしませんが,
見る人が見るとわかる写真をアップします。

文章無しタイトルのみで写真1枚のアップなら
(施主様専用一般非公開工事記録ページのため)
毎月300枚以上の写真を撮っている私には簡単なんです。

ちなみに,先月の写真はコレ↓

Google+1807

知ってる人は知ってると思いますけど,電灯線(電源ケーブル)って
外皮が軟質の塩ビなので,塗装すると「ブリード」しますよね。

だから本来はそんなものは塗装するべきではないし,
そもそもできれば長々と外壁に這わせないでもらいたい。

でも外壁塗装の前に長々と電灯線這わせてしまうという
新築時の段取りの失敗なのか,あるいは,
やむを得ず長々と外壁に這わせてしまった電灯線を
せめて目立たなくしたいという建築業者の思い遣りなのか,
電灯線が外壁と一緒に塗られていることがよくあります。

このお宅は新築時に電灯線を外壁に這わせたあとに
「弾性リシン」が吹き付けてあって,ブリードしてました。

そのまま上から普通に塗装すれば一旦は塗装した色になります。
が,ブリードは止まらず,ほぼ必ず再発して,また黒ずみます。

んで,ややもったいない気もしますが,1kg で 1.5万円,
ブリードオフプライマーの王者「シープラ」を奢るわけであります。

「シープラ/関西ペイント」



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2017年12月24日

クリスマスの音楽

15日に年内最後の現場を完工しました。
その翌日と翌々日で,グチャグチャになってた倉庫の片付けを行い,
恒例の「請求書セット」を作って以後は ほぼ終日 部屋に籠って
ずっと見積書を作っています。

その他,年内に5軒の建物の施工後追跡調査に伺うべく,
21日に ご都合伺いのメールを送信したのですが
週末とクリスマスイヴが重なってお出かけなのか
返信をいただけたのはただ1軒のみ。(-_-)
まあ,曽根家も私抜きで妻子だけ出掛けたし。

というわけで?クリスマスの音楽といえば私の場合,
山下達郎でもジョン・レノンでもマライア・キャリーでもなく
37年前くらいからドゥルッティ・コラムです。






ちょっと早いですが,皆様 良いお年をお迎えください。

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<店主> at 09:34コメント(1) 

2017年12月13日

日経ホームビルダー 2017年12月号

あれこれといろいろありすぎまして,
まともに記事を書く時間が無いので簡潔に。

この表紙写真 ↓ 私の手なんです。

日経ホームビルダー 2017年12月号

そう,「マスコミに取材されました!」っていうやつですね。
「実はお金を払っている広告」というよくある恥ずかしいフカシ
ぢゃなく,ガチなやつです。
(この専門誌に「曽根塗装店」が登場するのは3回目です)

サイディング外壁におけるシーリング工事が「特集1」になっていて
3部構成中,私が写真入りで登場する部分もあるのですが,
お薦めしたいのは
「Part 3 最新の研究成果 目標は外壁並みの長寿命」
の記事です。

そこに何が書いてあるかというと,
シーリング材メーカーに変成シリコンポリマーを供給している
「株式会社カネカ」が行った実験結果が引用されているのです。

元ネタは同社が発表した論文
「窯業系サイディングのシーリング目地の動きに関する研究」で,
サイディングの目地のムーブメントの研究結果なのであります。
(実際に南向きの塀にサイディングを張って屋外曝露して,
目地の挙動を5年間精密に計測した実験結果のまとめです)

サイディングは張ってから何年で何%縮まるか,
季節ごとの温度差による伸縮量(%)が掲載されていて
非常に興味深い内容になってます。

元ネタの論文は,私はシーリングメーカーの方から教えていただき
拝見しましたが,ネット上では公開されていません。
なので,「へえ,それ面白そうじゃん」と思える方は
「日経ホームビルダー」のこの号を買うしかないのであります。

しかし,この雑誌は,住宅産業従事者,
主に中小工務店経営者向けの定期購読誌なので
書店での一般売りはしてません。

早くしないと売り切れます。
ここで↓買えます。

https://ec.nikkeibp.co.jp/pages/FG0801010Ini.do?itm=BK_HB02220


その他,細かいことは いずれそのうちまた記事にしたいと思います。
ではでは (^^)/~~

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<店主> at 07:06コメント(0) 

2017年09月12日

阿部塗装店(宮城県)

宮城県石巻市の阿部塗装店さんを,
当店HPよりリンクさせていただきましたので
以下,これまでの当店との関わりなど,記しておきます。

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長年塗装屋をやっていると,
多かれ少なかれ誰でも横のつながりができます。
同業者の会,塗料メーカーや塗料販売店の講習会,等々,
切っ掛けはいろいろでしょう。

私の場合はネットからのつながりが多く,
当店HPを見たという見ず知らずの同業者から
メールをもらって知り合うというケースが結構ありました。

私とは全く異なるタイプと付き合いが長く続いている例もありますが
やはり親しくなるのは「類は友を呼ぶ」的なパターンですね。

そのうちの一人が阿部塗装店の阿部さんです。

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阿部さんと知り合ったそもそもの始まりは,
阿部さんが当店HPを発見して,
アンケートを送信されたのがきっかけでした。

その13年前の送信内容は当店HP上で公開しています。

 曽根塗装店HP
 >塗料の黙示録
  >第2章:水性シリコン樹脂塗料
   >【9】同業者(塗装業)の方からの御意見

このページ ↑ の「○○さん」が実は阿部さんなのであります。
 
 リンク先まで行かない人のために ここに要点を書いておくと
 私が水性シリコン塗料の比較試験をやってみた結果,
 かなり汚れにくい塗料が見つかりました。
 しかし,それがどこのメーカーのものかはここには書きません,
 という連載ページを作ったところ,
 宮城県の(当時→)20代の同業者からアンケートが着信。
 それはどこのメーカーの塗料なのか?
 質問のような感想のような送信内容に対して私は
 自分でやってみましょう,やってみればわかります,と返信,
 はい,やってみます,というメールが来たものの,
 結局その後1年8ヶ月音信がありません,という話です。

このやり取りは約13年前の2004年12月で,
このやり取りを掲載したページの公開は2006年9月。
音信が途絶えたままもう阿部さんと連絡をとることは無いだろう
と私は思っていました。

ところが,翌年2007年1月に,
自分のメールが当店HPに載っているのを発見した阿部さんから
再度メールをいただいて ついに阿部塗装店の実験開始に至ります。

そして,阿部さんのアンケート送信から13年が経過,
たぶん塗装屋の中で,いま最も実験してる人が阿部さんです。

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阿部さんはこれまでに3回,
宮城県から神奈川県の当店に遊びに来ています。
「遊び」に来ている
とは言っても横浜の観光案内とかは一切無しで
来たときはひたすら塗装関連の話をしてます。
(普通の人はヒキますが)

その阿部さんと私が普段どんなやり取りをしているのか,
ねちねちした長い話が好きな曽根塗装店ファン(?)のために,
2年前 私が阿部さんに送ったメールを以下にご紹介いたします。
(一部伏字に変えたりしているほか,※部分は付記です)

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送信日時:2015/09/27 1:07 (※昼過ぎでなく夜です)
件名:光触媒塗料

(※光が当たることによって酸化作用を生じさせる物質
「酸化チタン」を対象物にコーティングすることによって
有機系の汚染物質を分解したり抗菌作用を得ることができる
と同時に,非常に水に馴染みやすい性質を発揮するために
油性の汚れが付着しにくくなる,といわれています。
この技術を塗料に応用したのが「光触媒塗料」であり,
最大手メーカーのブランド名が「ハイドロテクト」です。)


ハイドロテクトが注目を浴び始めたころ,
あれこれと入ってくる情報を自分なりに考えた結果
これはダメなんじゃないか?という結論になりました。

一番引っかかったのは「有機物を分解する」という点で
石やガラスなど無機質のものにコーティングするなら
問題ないとしても
塗り替えの場合は旧塗膜の上への塗り重ねになり
旧塗膜は有機物なわけだから,
光触媒の効果で本当に有機物を分解するなら
旧塗膜も例外ではなく分解するはずで,
だったら,光触媒効果が有効なら有効なほど
層間剥離する可能性が高いだろうと思ったのでした。

しかし,ハイドロテクトがある程度知れ渡ってくると,
見積もりに行った先で「光触媒はどうなんですか?」と
質問されることが増えてきました。

そこで,登録施工店になってみることにしました。
取引先塗料店を通じて打診した結果,
ビデオが再生できるテレビを用意してくれれば
当店へ出張講習しに来てもらえるというので
お願いしました。

無料の講習はたしか1時間半くらいで,
実技講習は初めての物件が出たらその時に現場に伺います,
というスタイルでした。

(※ハイドロテクトは講習を受け登録された業者のみが購入
できる塗料でした。こういう場合,受講と登録に数万円から
数十万円の費用を要する場合もありますが,ハイドロテクトは
無料でした。当店事務所にて講習をしていただいたのは
調べてみたら2005年2月で,このメールの10年前です。)

講習の目玉は「実験キット」による “衝撃的な” 実演です。
ハイドロテクトと某社水性塗料,2枚の細長い塗り板に
エンジンオイルと墨汁を混ぜたとかいう「汚れ」を付けて
透明のアクリル板でできた小さな水槽に浸す。
某社水性塗料のほうは汚れが付着したままなのに対して
ハイドロテクトは水に漬けたとたんに,
ぺらっと汚れが剥がれるのです。

検索したらその実演の動画を見つけました↓
https://youtu.be/_hdQ0lyMTgo

(※この実験キットは販促ツールとして販売されていました)


へ〜っ,スゴイですね,じゃあ,これもやってみてください
と,知人から曝露試験用にもらったハイドロテクトで
私が作った塗り板で同じ実験をやってもらいました。

すると,,,水に漬けても汚れが剥がれません (爆)

ネタバラシして,「なぜですか?」と講師の人に訊ねると,
実演用の塗り板には紫外線のランプを当ててあって,
「完成した」塗膜なのだそうです。

ハイドロテクトは塗料として塗れるようにするために
界面活性剤とか増粘剤とかの添加物を加えてあって,
ある程度紫外線があたって有機物の添加物が分解されつくして
はじめて,無機質塗膜として完成し親水性を発揮する
とのこと。
私の作った塗り板は日が当たるとは言っても室内にあったので
「完成塗膜とは言えない」という説明でした。

もう,この時点で,???と思ったのですが,念のため,
塗り替えで使ったら下地の有機塗膜を分解しないのか,
質問してみました。

(※「下地の有機塗膜」というのは既存の塗膜だけではなく,
ハイドロテクトを施工する際に塗付する下塗塗料も含みます。
おそらくOEMで一般的な下塗塗料が設定されていました。)

回答は,
規定の塗付量で上塗を行った場合
40ミクロン(だったかな?)の膜厚が付き,
紫外線は下地まで到達しないので問題無い
というものでした。

サゲツの内容器に厚めに2回塗っても,
太陽にかざすと光が透けますよね?
だからそんなわけないのでは?,と言いたかったのですが
もう何言っても無駄かも,と思って言いませんでした


(※「サゲツ」とは塗料を塗るときの入れ物のことです。
このくだりは一般の方には説明しにくいので,簡単に言うと,
上塗を規定量きっちり塗ったとしても,まだ多少は太陽の光を
透過してしまうだろうということで,塗装職人なら経験的な
感覚として同意すると思います。
お時間のある方は,このページを参照してください。)

ちなみに,講師の人はTOTO出身ではなくオキツモ出身だそうで,
一般塗料の中で最も汚れないのは○○○社
逆に最も汚れるのは×××社だということを知ってました。

(※これは私と阿部さんの実験結果から共通の認識です)
(※オキツモは耐熱塗料の専門メーカーで,
初期名称「ジャパンハイドロテクトコーティングス」は
TOTOとオキツモの合弁会社として2000年に設立されました)

「曽根塗装店式パイプ雨筋試験法」による
当方の曝露試験はもう絶版になった「ECO700」で行い
滴の落ちる一番下が他の塗料は黒い丸になるのに,
ハイドロテクトだけは白い丸になるという点で
明らかに異質なのだろうということはわかりましたが,
雨筋汚れという点では阿部さんの実験結果と同じようなものでした。
特に低汚染性という感じは無く,
×××社よりはマシだとしても,○○○社よりも汚れる,と


(※パイプに塗付して屋外に曝露することにより
塗料の耐汚染性能をテストする方法は14年位前に
私が考案したものです。
詳しくはこのページを参照してください。)

その後,見積依頼者から話が出ても
実際効能があるかどうかは疑わしいのですが,という話をして
結局,今日に至るまで,曽根塗装店では1度も使ってません。

ただ,1回だけ,応援の1職人として
他店の現場で塗ったことがあります。
リフォーム屋の下請けの塗装店のさらに下請けで,
高圧洗浄の翌日に外壁の下塗が終わっているような調子でしたが,
「光が洗う家」という「のぼり」が何本も立てられており,
人の良さそうな老夫婦は,
「腕の良い職人さんに最高の塗料を塗ってもらっている」
と信じ切っていました。
私はそこで親方の指示の通りに,
ECO700を希釈率上限5%のところ10%希釈で
バンバン塗りました,バンバン (- -;)


(※この当時一般的なシリコン樹脂塗料の流通価格が1缶で
1.2〜3万円位だったのに対して,ECO700は8万円ほどで,
大半のフッ素樹脂塗料よりも高額でした。)

その経験からして,ハイドロテクトのような塗料は
まるでAMW▲Yのような▲▲▲▲▲同様,
イケイケの業者しか手を出さない「商材」なので
その塗料の本当の品質・性能を云々する以前に
適切な施工が行われることは極めて少なく,
結局,「時代の徒花」として散ってゆくのではないか,
と思いました。

実際の後日談としては,
激しくチョーキングするとかクラックが入るというのは
以前にも聞いたことがあります。

今回,「ECO-HG」が販売停止というのも,
「ECO700」が無くなってしまったのと同様に,
まだ技術的に完成の域に達していないのではないかと
思われます。

あと10年くらいで無くなる塗装店店主の自分としては
阿部さんはまだ25年くらいあるし,
3代目が引き継ぐかもしれないので,
曽根塗装店の遺志を継いで(?)
各種実験を積み重ねていってほしいと思います。

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とまあ,真面目な阿部さんとは
下地処理,塗料の品質,施工方法,道具の良し悪しなど
塗装関係のいろいろなことについて,
ちょいちょいこんな調子のやり取りをしてます。
電話のことも多いですが。

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ちなみに,同業者の方はすでにご存知かもしれませんが
光触媒塗料最大手のTOTOは,
本年6月に塗料部門「ハイドロテクトコート」を閉鎖しました。

耐久年数15〜20年,汚れを分解,空気を浄化,夢の塗料

と大いに喧伝されていたのですが,事業化から17年,
現場塗装の塗料として実用化することが難しすぎたのか,
あるいは不可能として断念されたのか,詳しくは存じませんが,
たいへん残念な結末と言わざるを得ません。

私はこの仕事を約30年続けてきて,元請100%になってからは
自分で塗った現場のほとんどを追跡調査していますが,
結局のところ,ある塗料の良し悪しは
実際に10年とか15年経たないとわからない
というのが事実であり本音です。

耐久年数とか効能について,
「大本営発表」の盲信・受け売りばかりしていると,
いずれそのうち,
塗料のカタログはあくまでも「宣材」でしかない
ということを思い知らされることになるでしょう。

なので今話題の「ラジカル」,
価格はシリコン以下で耐久性はフッソに近い
というのですが,
そんなわけないだろ
としか思えない私的には まだ怖くて使えません。

(何度か質問されたことがあるので この際ついでに書いておくと
我が社のシーリングと外壁塗装は特別なので30年もちます
と豪語している大手ハウスメーカーの人達は
疑いなく鵜呑みにして住宅ローンを抱えた施主さんが
将来裁判を起こす可能性を想像してないのでしょうか?)

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って,また 阿部塗装店の紹介 という本題から
ズレちゃいましたけど,
阿部塗装店は石巻市にありますが,
仙台なら営業範囲内 ということなので
仙台市できちんとした塗装業者をお探しの方,
私から強くおすすめしておきます。

また,ケレンや洗浄など,下地処理に関する資料として
阿部塗装店のHP・ブログYouTube
同業者から見てもたいへん参考になりますから,
「これから」の若い職人さんにはぜひ見てもらいたいと思います。
 
 宮城県【阿部塗装店】
 (※ 阿部塗装店チラシから引用した画像です)


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<店主> at 11:02コメント(0) 
店主
曽根匡史 1961年 A型

HPはこちらです

外壁塗装【曽根塗装店】神奈川県横浜市

塗装工事のビデオ

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